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手のひらサイズのLinuxアプライアンスサーバー


 センチュリー・システムズ株式会社は、小型Linuxアプライアンスサーバー「FutureNet MA-420」の3モデル「MA-420/XP」、「MA-420/XC」、「MA-420/EVP」を10月1日より出荷する。価格はMA-420/XPとMA-420/XCが69,300円、MA-420/EVPが99,750円。

 FutureNet MA-420は、1月に発表されたFutureNet MA-410の上位機種。CPUには0.7Wでファンレス動作するAMD Alchemy Au1500 400MHzを採用しており、システム全体でも約1.6Wと、同社従来機の半分以下の低消費電力となっている。このほかSDRAM 64MBメモリと16MBのフラッシュROMを標準で搭載している。電源には付属のACアダプタを用いる。

 OSにはLinux 2.4を採用しており、各種ドライバやソフトウェアも含むソースコードが添付されるため、オープンソースアプリケーションの移植や、新規ソフトウェアの開発が容易に行える。本体には開発キットとマニュアル、コンパイラを含む開発環境も付属する。

 MA-420/XPは、Ethernet×2、シリアル×1、USB×2、CFカードスロット×1の各インターフェイスを備える。MA-420/XCは、これにCFカードスロット×1が追加されており、MA-420/EVPはCardBus対応PCカードスロット×1を追加している。

 MA-420/EVPは、ATA133やPCIバスインターフェイスも実装しており、LinuxをプリインストールしたHDDもあらかじめ備えている。このため周辺装置を接続してアプリケーションを開発できるソフトウェア開発用モデルに位置づけられている。MA-420/XCとMA-420/XPは、幅117mm×奥行102mm×高さ35mmの専用筐体に収められている。重量は約400g。


MA-420/XP MA-420/XC MA-420/EVP

 同社では無線LANカード、携帯電話データカード、PHSデータカードといった通信カードを用いた遠隔監視サーバー、VPNルーターやリモートブリッジの機能をあわせ持つ複合通信機器、特定の業務向けに特化した専用ルーター&サーバーといった用途を想定しており、NTTドコモの「FOMA P2401」、「FOMA P2402」、「P-in m@ster」、DDIポケット「Air"H RH-2000」といったカードの動作を確認している。

 このほかTTL/RS-232変換でサーバーと接続する開発用のコンソールアダプタも10,500円で提供される。



URL
  センチュリー・システムズ株式会社
  http://www.centurysys.co.jp/


( 岩崎 宰守 )
2004/08/31 11:55

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