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所在管理システムで利用される各コンポーネント。手前右が小型ラベルプリンタ、同左がICタグリーダー
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大日本印刷株式会社(以下、DNP)は9月13日、ICタグを用いた物品管理のトライアルシステム「ICタグ スターターキット」のシリーズとして、「貸出管理システム」「パレット管理システム」「工程管理システム」「所在管理システム」の4製品を発表した。それぞれ、ICタグ内蔵ラベル/カードと、管理ソフト、ハードをセットにして提供し、11月より販売される予定。
所在管理システムは、人や物品の、社内における位置を確認するためのシステム。ICタグ内蔵ラベル×300、小型ラベルプリンタに加えて、LAN対応のICタグ卓上リーダー、所在管理ソフトが含まれており、人/物に装着されたICタグが、各部屋の入り口のリーダーで読み込まれることで、所在の管理が行える仕組み。価格は73万5000円。
貸出管理システムは、ICタグ内蔵ラベル×300、小型ラベルプリンタと貸出管理ソフト、パネル型ICタグリーダーライター、ハンディ型リーダーライターから構成されるもの。各種書類や書物、物品などにICタグを装着し、両リーダーライターで読み取ることにより、貸し出し/返却作業と棚卸し管理を行える。価格は120万7500円。
パレット管理システムには、ICタグ内蔵ラベル×300、小型ラベルプリンタはハンディ型ICタグリーダーライターとパレット管理ソフトが含まれている。これらを利用することで、利用者ごとのパレット回収期間や未返却パレットの検索などが可能。また、同リーダーライターで送り状のバーコードを読み取り、ICタグの管理番号と連動させることで、どの出荷先にパレットがいつ、いくつ出荷され、いつ返却されたか、という情報も管理できるという。価格は94万5000円。
工程管理システムは、製造工程における品目ごとの管理を行うもの。製造製品に添付したICタグを、作業開始時と終了時に読み取ることで、工程管理を可能にする。この製品では、リライト型ICタグ内蔵カード×100とリライト型ICタグプリンタ、ハンディ型ICタグリーダーライター×2、工程管理ソフトが提供されるとのこと。価格は152万2500円。
DNPでは、ICタグ スターターキットシリーズ全体において、初年度1億円、3年後に3億円の売上を見込んでいる。
■ URL
大日本印刷株式会社
http://www.dnp.co.jp/
( 石井 一志 )
2004/09/13 16:33
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