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日本IBM、POWER5搭載で「Itanium 2より1.6倍速い」Linuxサーバー

販売などでノベルと協業

IBM eServer OpenPower(タワー型筐体)
 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は9月15日、CPUにPOWER5を搭載するLinuxサーバーの新シリーズ、「IBM eServer OpenPower(以下、OpenPower)」を発表、4Wayの「OpenPower 720」を9月24日より出荷開始する。また、販売およびソリューションの拡充でノベル株式会社と協業する。

 OpenPowerはCPUにPOWER5を採用するLinux専用サーバー。同社が行ったベンチマークテストの結果によると、POWER5を4基搭載するOpenPowerが、Itanium 2を4基搭載する日本HP製サーバーと比較して1.6倍の処理能力を記録したという。

 POWER5には、CPUを論理的に区分けし仮想的に複数のOSを同時に動作させることができる「マイクロ・パーティショニング」技術が搭載されており、1CPUあたり10のOS、4Wayサーバーで最大40のOSを仮想的に稼働させることができる。またOpenPowerには異機種混在環境を一元化する技術「仮想化エンジン」を2004年第4四半期より搭載する予定としている。

 OpenPower 720は、CPUにPOWER5(1.65GHz/1.5GHz)を最大4基、最大メモリ64GB、64bit PCI-Xスロット5本、Ultra320 SCSI HDDを8台(最大1.17TB)搭載するミッドレンジモデル。稼働OSはSUSE LINUX Enterprise Server 9 for POWER、またはRed Hat Enterprise Linux AS for POWER Version 3。価格は80万3800円(税別)から。なお、筐体はラックマウント型とタワー型が用意される。

 ノベルとの協業は、OpenPowerを基盤にしたLinuxの提案・販売活動において、20人規模の専任チームを結成し、ソリューション・セミナー、同行営業活動、パートナー・リクルーティング・キャンペーンや、SUSE LINUXトレーニングなどを推進していく。また、64ビットLinux対応ソリューションの拡大に向けて、両社でISVのソフトウェア開発支援や各社の製品との稼働検証を進めていく。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/
  プレスリリース
  http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2004/09152
  製品情報
  http://www-6.ibm.com/jp/servers/eserver/openpower/

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( 朝夷 剛士 )
2004/09/15 15:46

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