東京エレクトロン株式会社は、米Data Domainと国内販売代理店契約を締結し、同社のディスクベースリカバリ専用アプライアンス「DD200 Restorer」を10月13日より発売する。価格は815万8500円で、東京エレクトロンは今後3年間で8億円の売上を目標としている。
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DD200 Restorer
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テープベースのバックアップは、リカバリの所要時間が掛かり、管理者の手間も要する。米Data Domainの「DD200 Restorer」は、ハードウェアとソフトウェアが一体化されたディスクベースのバックアップ・リカバリ専用アプライアンス。独自の圧縮方式“グローバル圧縮機能”を用い、データを平均で1/20に高圧縮保存することで、容量あたりの単価を、テープ装置並みに抑える。また数世代のバックアップデータを限られたディスク内に長期保存することも可能となる。
東京エレクトロン株式会社 コンピュータ・ネットワーク事業部 マーケティンググループ上善良直氏は「バックアップ対象データとして0.5~2TBをターゲットとしており、5カ月分をディスク内に保存することを想定している」と語った。
また、DD200 Restorerは、バックアップソフトウェアの主要ベンダーであるVERITAS、EMC、CommVault Systems、CAなどのソフトウェアをサポートしている。バックアップソフトウェアからはNASとして認識されるため、既存バックアップ環境を変更する必要はないという。
標準のファイルシステムは、オンラインでデータの整合性をチェックする機能がないため、リストア時に問題が発生することがある。しかし、DD200 Restorerはバックアップデータの信頼性を向上するため、強力なチェックサムを実施してからディスクに記録する。その後、バックアップ終了時にファイルシステムからデータを読み返してチェックサムを比較するため、ファイルシステムのデータとディスク上のデータの整合性を確認できるようになっている。
さらに、オプションの「DD200 Replicator」は、DD200 Restorer間でデータを複製する専用のリモートリプリケーションソフトウェア。高圧縮データを転送するため、データ量が減少し、帯域幅を節約できる。
■ URL
東京エレクトロン株式会社
http://www.tel.co.jp/cn/
プレスリリース
http://www.tel.co.jp/cn/press/press_041013.html
米DataDomain
http://www.datadomain.com/
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( 北原 静香 )
2004/10/13 17:37
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