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CCDカメラと超小型サーバーを用いた“ヘルメットソリューション”


リスクレンジャーとリスクレコーダー
 日本SGI株式会社と大明株式会社および大明の100%出資子会社である株式会社IPテクノサービスの3社は、小型・軽量ウエアラブル型「リスクマネージメントシステム」を開発、12月より販売を開始する。

 今回発表されたリスクマネージメントシステムは、映像と音声情報をローカルに記録できる「リスクレコーダー」および遠隔モニタリングが可能な「リスクレンジャー」の2つが用意されている。どちらも、日本SGIのマイクロエンコードサーバー「ViewRanger」を核に、作業員のヘルメットに装着したCCDカメラ(視点確認用レーザーポインタ付)と、マイクとイヤホン付のヘッドセットを用いて情報の記録・配信ができる。

 リスクマネージメントシステムを用いることで、1)作業員の目線で映像および指差し呼称時の音声などを記録できることから、作業員に対して安全かつ適切な作業実施を促すことが可能、2)遠隔地から現地作業をモニタ・録画できるので、双方向の音声会話により作業確認が可能、3)蓄積データにより、未訓練者への訓練用などに利用可能、4)事故発生時に、原因究明・再発防止・事故報告資料などに利用可能、といった目的に利用できるとしている。

 リスクレコーダーは、現場の映像と音声を記録するもの。ViewRanger本体搭載の内蔵メモリに約2時間の映像情報を蓄積可能。また、1GBのCFカードを外部メモリとして搭載することで、約8時間の映像情報を蓄積できる。

 リスクレンジャーは、現場の映像と音声を無線LAN、PHS等を利用して遠隔のPCでモニタリングするもの。遠隔のセンター側では、作業をリアルタイムに確認し、また双方向の音声会話により適切な作業指示を行える。

 大明はNTTグループを中心に光ファイバー網の敷設をはじめ、高速・大容量の通信インフラや移動通信ネットワークの構築・保守サポートを中核とした事業を展開しており、このシステムを自社で導入するとしている。また、IPテクノサービスでは、他の建設業者や警備会社、防災関係機関などに対して代理店経由で販売を開始する予定。


ヘルメットに装着されたCCDカメラ 作業員の目線で映像の記録・配信が可能


URL
  日本SGI株式会社
  http://www.sgi.co.jp/
  大明株式会社
  http://www.daimei.co.jp/
  株式会社IPテクノサービス
  http://www.iptechno-s.com/
  プレスリリース
  http://www.sgi.co.jp/newsroom/press_releases/2004/oct/rms.html

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( 福浦 一広 )
2004/10/29 16:15

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