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エプソン、ユーザビリティを向上させたA3カラーレーザープリンタ


LP-9200C

エプソン販売株式会社のマーケティング本部 マーケティング企画部 部長、織戸 司郎氏
 セイコーエプソン株式会社(以下、エプソン)は11月17日、A3対応のカラーレーザープリンタ「LP-9200C」を、12月13日より販売開始すると発表した。価格は22万8000円(税別)。またプリンタと増設カセットのセットモデル「LP-9200CZ」や、低価格カラーコピーシステムのオフィリオステーション「LP-9200CCH」なども順次投入される。

 LP-9200Cは、従来より販売されているLP-9000Cの後継製品で、基本的な画質や印刷速度などは変わらないものの、ユーザビリティを向上させている点が特徴という。大きな変更点はまず、手差しトレイを装備したこと。これによって、従来機では増設カセットの装着が必要だった2Way給紙に標準で対応した。また液晶パネルの表示も、大型化、バックライトの追加などのほか、漢字表示の対応などによって改善されている。

 印刷速度は、従来通りモノクロ40枚/分、カラー10枚/分で、両面印刷にも標準で対応する。従来から同社はモノクロプリンタのカラープリンタ化を促進しており、エプソン販売株式会社のマーケティング本部 マーケティング企画部 部長、織戸司郎氏は「PCのモニタ画面やプロジェクタはカラーなのに、出力はまだモノクロのままというところが多い。このギャップを埋めれば、オフィスのパフォーマンス、効率アップにつながる」と主張する。ただしエプソンでは、カラーレーザープリンタを導入してもカラー印刷が即主流になる、とは考えておらず、そのために今回もモノクロ印刷能力を重視。モノクロレーザー並みの40枚/分を維持したとのことだ。

 またエプソンは、LP-9200Cをベースにしたモノクロプリンタ「LP-9200B」を19万8000円(税別)で販売する。この製品は、モノクロプリンタとしてだけ見ても「40枚/分でこの価格の製品は競合メーカーにもない」(織戸氏)と競争力があることに加え、「カラートナー3本を追加するだけでカラーレーザー(LP-9200C)へアップグレードが可能な拡張性」が売りで、十分市場へアピールできる能力があるという。

 エプソンでは従来もLP-9000CベースのLP-9000Bを販売しており、それなりに好感を持って受け止められていたという。また「LP-9000Bのユーザーも発売後半年あまりで30%がすでにカラー化している」(織戸氏)というように、いったん導入してしまうとカラーレーザーとして利用する率も高くなるとのことで、側面からのカラー化支援のため、今回はモノクロモデルの露出をさらに高めていく意向だ。

 なおインターフェイスは各モデルとも、パラレル×1、USB 2.0(HI-SPEED)×1に加え、従来オプションだった100BASE-TX対応ネットワークポートを標準装備した。同社では、LP-9200Cシリーズ全モデルにおいて、1年間で5万台の販売を見込んでいる。



URL
  セイコーエプソン株式会社
  http://www.epson.co.jp/
  エプソン販売株式会社
  http://www.i-love-epson.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.epson.co.jp/osirase/2004/041117.htm


( 石井 一志 )
2004/11/17 13:34

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