アダプテックジャパン株式会社(以下、アダプテック)とデータコア・ソフトウェア株式会社(以下、データコア)は、iSCSIを利用する低価格ストレージの共同プロモーションを実施すると発表した。両社はこれに伴い、データコアのストレージOS「SANmelody」とIAサーバーを用いたストレージソリューションを発売する。
このストレージは、SANmelodyをインストールしたIAサーバーの配下に、アダプテックのファイバチャネル/SATAストレージを接続したもので、今回は用途に応じて2製品を用意した。まず「スナップショット・モデル」は、SANmelodyのスナップショット機能を使用して、プライマリストレージで障害が起きてもバックアップストレージで運用を続けられるようにするソリューション。SANmelodyサーバーのほか、アダプテックのファイバチャネルディスクアレイ「SANbloc」をプライマリに、同社のSATAディスクアレイ「FS4500」をバックアップ用にそれぞれ配する。価格は500万円程度を想定しているという。
もう1つの「リアルタイム・バックアップ・モデル」は、2台のSANmelodyサーバー間をファイバチャネルで接続し、リアルタイムにデータの同期を行うソリューション。SANmelodyサーバーには、それぞれストレージディスクアレイ「Adaptec SANbloc RAID」が接続されており、各ストレージにメインボリュームとバックアップボリュームを作成することで、片側のシステムで障害が起きても、そのまま作業を継続できるという。こちらの価格は約700万円より。
なお、SANmelodyサーバーと上位のサーバーはファイバチャネルもしくはiSCSIで接続されるが、後者の場合は、アダプテックのiSCSIカード「Adaptec iSCSI Card 7211C/F」を利用すると、iSCSIを通じたOSのブートも行えるとのこと。
両社では、初年度100セットの販売を目標としている。
■ URL
アダプテックジャパン株式会社
http://www.adaptec.co.jp/
データコア・ソフトウェア株式会社
http://japan.datacore.com/
プレスリリース
http://www.adaptec.co.jp/news/pr041206.html
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