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EMCとCTCSPが販売提携-80万円から買えるSAN対応ストレージを発表


CLARiX AX100

EMCジャパン株式会社 代表取締役社長の中山隆志氏

シーティーシー・エスピー株式会社 代表取締役社長の岩本康人氏
 EMCジャパン株式会社と伊藤忠テクノサイエンス株式会社のグループ会社であるシーティーシー・エスピー株式会社(以下、CTCSP)は12月9日、EMCのネットワークストレージ「CLARiX AX100(以下、AX100)」の販売提携を結んだと発表した。同日より、CTCSPは日本国内のディストリビュータとして販売活動を開始する。

 今回販売提携が結ばれたAX100は、中堅・中小企業向けのSAN対応ネットワークストレージ。同製品は、5月より「Dell|EMC AX100」として販売されているが、今回の販売提携により、CTCSPが持つ中堅企業を対象としたチャネル向けに新たに販売されることになる。

 AX100は、2Uサイズのラックマウント型筐体に最大12台のSATAドライブを搭載可能で、1台で480GBから3TBまでの容量を利用できる。ハードウェアの特長として、ほとんどの主要アレイコンポーネントがホットスワップ可能な点が挙げられる。これにより、ユーザー自身で交換が可能となる。また、ソフトウェア面ではAX100専用に用意された管理ソフト「Navisphere Express」により、タスクベースの操作が可能となるなど、管理面での手軽さが大きな特長となっている。

 今回の提携について、EMC 代表取締役社長の中山隆志氏は、「昨年の就任時より直販からパートナー戦略への移行を推進している。今回のCTCSPとの提携はその戦略の1つで、これによりSMB市場へ本格的に参入をしたい」と中堅・中小企業の新規開拓をパートナーと共に進める考えであると述べた。

 CTCSP 代表取締役社長の岩本康人氏は、「今回販売するAX100は中堅・中小企業に対し、他社製品と比べて圧倒的な優位性を持った製品と考えている。専用の組織体制を新たに構築するなど、積極的に取り扱っていく」と語った。岩本氏が強調していたのが、AX100が従来のEMC製品に対する固定概念を崩す製品であるという点だ。「EMCの製品については、高性能なのはわかるが価格も高いだとか、ハイエンド向けの製品が中心とおもわれている。今回のCLARiX AX100は、80万円からという低価格ながらファイバチャネルに対応したローエンド向け製品。これにより、中堅・中小企業でも手軽にSANを利用できる」と、同製品の優位性を強調した。




URL
  EMCジャパン株式会社
  http://www.emc2.co.jp/
  シーティーシー・エスピー株式会社
  http://www.ctc-g.co.jp/~ctcsp/
  ニュースリリース
  http://japan.emc.com/news/press_releases/2004/041209.jsp
  http://japan.emc.com/news/press_releases/2004/041209_2.jsp

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( 福浦 一広 )
2004/12/09 14:54

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