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アップル、「Mac mini」などの新製品を国内でも発表


 アップルコンピュータ株式会社は1月12日、コンパクトサイズで低価格なMacの「Mac mini」やフラッシュメモリタイプの新型iPodである「iPod Shuffle」、ワープロとプレゼンテーションソフトがセットになった「iWork '05」、個人向けアプリケーションスイートの「iLife '05」などの新製品を一挙に発表した。ここでは「Mac mini」と「iWork」を取り上げる。


アップルコンピュータ代表取締役 前刀禎明氏 発表会では前日にMacWorld Expoで行われた米Apple CEO Steve Jobs氏の基調講演が上映された

PCとの共用や小規模サーバーに適したMac mini

手のひらサイズのMac mini
 Mac miniは「これまでで最もお求めやすくコンパクト」なデスクトップ型Mac。58,590円からという戦略的な価格設定で低価格化が進むPCに対抗する。発売は1月29日より。

 本体は幅と奥行きが16.51cm四方の正方形でCDケースを一回り大きくした程度の大きさ、高さは5.08cm、重さは1.32kg。スペックは、CPUにPowerPC G4 1.42/1.25GHz、メモリ256MB(最大1GB)、HDD 80/40GB、DVD-ROM/CD-Rコンボドライブを搭載する。インターフェースはUSB 2.0×2、FireWire 400×1、DVI(付属のアダプタでVGA対応)、10/100Base-T Ethernet、56Kモデム。オプションでIEEE 802.11gやBluetoothに対応する。OSはMac OS X 10.3“Panther”で、iLife '05が付属する。

 キーボードやマウス、ディスプレイなどは付属せずオプションとなる。アップルコンピュータ代表取締役の前刀禎明氏は「キーボードなどはすでにほとんどのユーザーが持っているので、それらを使ってもらえればいい」と説明し、2台目以降の導入を主なターゲットとする考えを示した。同社のWebサイトでもKVMスイッチを用いてWindows PCと共用を勧めているが、KVMスイッチの発売や推奨、キー配列の違いを調整するユーティリティなどは「現在のところ準備していない」(同社説明員)という。

 Mac OS X 10.3はWindowsとのファイル共有が容易であり、多くのUNIXアプリケーションが動作するため、そのコンパクトな筐体を生かした小規模サーバーなど「これまでのMacになかった用途も考えられる」(同)としている。


ワープロとプレゼンテーション機能がセットになったiWork '05

iWorkのパッケージイメージ
 iWork '05は新たなワープロソフト「Pages」とプレゼンテーションソフトの最新版「Keynote 2」で構成され、従来同社より発売されていた「Apple Works」の後継にあたる。価格は8,190円で2月発売予定。

 Pagesは、画像や表組みなどを盛り込んだより見栄えのいいドキュメントを直感的な操作で作成することができる。iLife '05のiPhotoと連携しドラッグアンドドロップで画像を取り込むことができるほか、それらの配置や拡大縮小などがマウス操作で行え、文章の回り込みなどがリアルタイムで反映されるなど、ページデザインソフトに近いインターフェイスを持つ。また、Microsoft Word形式の読み込み、書き出しが可能。

 Keynote 2は、iLifeの静止画や動画を取り込むことができるほか、スライドアニメーション機能により迫力のあるプレゼンテーションの作成や進行ができる。また、プロジェクタなどとは別のディスプレイに、次に来るスライドやメモ、タイマーなどを表示することができる。PowerPoint形式の読み込みと書き出し、およびFlash形式の書き出しが可能。



URL
  アップルコンピュータ株式会社
  http://www.apple.com/jp/
  プレスリリース(Mac mini)
  http://www.apple.com/jp/news/2005/jan/12mac_mini.html
  プレスリリース(iWork '05)
  http://www.apple.com/jp/news/2005/jan/12iwork.html


( 朝夷 剛士 )
2005/01/12 18:21

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