あわせて発表されたCPUは、FSB 533MHzとなるPentium M 770(2.13GHz)/760(2GHz)/750(1.86GHz)/740(1.73GHz)、FSB 400MHzの超低電圧版Pentium M 758(1.5GHz)/Pentium M 753(1.2GHz)、Celeron M 370(1.5GHz)、超低電圧版Celeron M 373(1GHz)の各製品。
通常版Pentium MのTDPはいずれも27W、動作電圧は1.260V~1.356V。770のみ電圧上限が1.372Vとなる。Celeron Mは21Wで1.260V駆動。超低電圧版はPentium M 758が10W、1.116V、Pentium M 753とCeleron M 373が5W、0.940Vとなっている。
インテル株式会社 取締役 マーケティング本部長 ケビン・セラーズ氏は、新Centrinoの各種ベンチマークを紹介した。FSBが従来の400MHzから533MHzへと向上しており、MobileMark 2002では、いずれも1.6GHz駆動のPentium M 725(FSB 400MHz)、730(FSB 533MHz)を用い、従来のCentrinoで採用されていたIntel 855GMEと比較して、バッテリ駆動時間を保ったまま約5%、さらに新CPUであるPentium M 770ではわずかに駆動時間が短くなるものの、約12%性能が向上している。
また内蔵グラフィックについては、3DMark 2001 SE Proで比較した場合、同じくPentium M 725と同730の比較で91%もの性能向上を果たしている。同氏は「特に国内コンシューマ市場では、世界をリードしたユーザーからの要求がある。3Dゲームなどもモバイル環境で楽しめる」とした。オーディオについても、従来のAC97から機能強化し、96KHz、ドルビー7.1chサラウンドでのオーディオ再生に対応している。
無線LANのセキュリティ強化については、新バージョンの管理ソフトウェア「Intel PROSet/Wireless Ver 9.0」で、これはCisco Compatible Extension Ver.3の認定も受けている。また新機能として接続障害ウィザードの「インテル ワイヤレス トラブルシュータ」も追加、アクセスポイント表示のUIなども変更されている。同氏は「IT管理者の無線LAN運用の手間を軽減できる」とした。なお管理ソフトはOEM供給先が利用を選択できるため、ノートPCの製造元が独自の無線LAN管理ソフトを搭載する場合もある。