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沖データ、カラー30ppmで20万円を切るA3ページプリンタ

ビジネス向けカラープリンタの新ブランド「C series」を展開

C9150dn

沖データの代表取締役社長、前野幹彦氏
 株式会社沖データは1月19日、ビジネス向けカラーページプリンタ「OKI C series」を発表した。今回発売されるのは、A3対応のLEDプリンタ「C9150dn」、A4対応のLEDプリンタ「C5200n」「C3100」の各3製品で、出荷は2月上旬より。

 沖データではこれまで、「マイクロライン」ブランドでプリンタを展開していたが、比較的高価な製品が多かった。そのため、A3プリンタの約7割を占めるというローエンド市場に適合した製品がなく、「横目で見るだけの状況」(常務取締役の橋本克彦氏)だったという。そこで同社では、海外ですでに展開されているC seriesのブランドを日本にも投入し、ビジネスプリンタ分野でのシェア拡大を図る考えだ。同社では、2005年度に3製品合計で3万台の販売を見込んでいる。

 今回発売された3製品のうち最上位となるC9150dnは、A3対応のカラーページプリンタ。競合製品と比べた場合、666×626×460mm(W×D×H)とやや大ぶりながら、19万7400円の低価格を実現した。印刷も、「競合メーカーの上位製品並み」(同社)のカラー最大30枚/分、モノクロ同37枚/分と高速に行えるほか、両面印刷に標準で対応する。また、ビジネス文書に適した色に自動で調整して印刷する「オフィスドキュメントモード」を新たに採用した。

 解像度は、最大1200dpi×600dpiをサポート。インターフェイスは、パラレル×1、USB 2.0×1、Ethernet×1を標準で備える。

 一方A4対応の製品には、C5200nとC3100が用意された。最大印刷速度はC5200nがカラー16枚/分、モノクロ24枚/分、C3100がカラー12枚/分、モノクロ20枚/分と、こちらも「クラス最速」(同社)を実現した。いずれも解像度はC9150dn同様の最大1200dpi×600dpiで、インターフェイスはUSB 2.0×1を備える。C5200nではさらにEthernet×1も搭載する。価格はそれぞれ、10万4790円、8万3790円。

 さらに沖データでは、購入時から1.5年の保証を無料で受けられるキャンペーン(C9150dnのみ)を3月末まで提供して拡販を図るほか、業界で初めて、エンドユーザーにポイントを付与する消耗品回収プログラムを3月より開始する。これは、同社とネットマイルとの提携で実現したもので、沖データ製ページプリンタの使用済み消耗品を送付したユーザーに対して、ネットマイルのポイントを付加するという。沖データではこのプログラムの導入により、2006年度にページプリンタの使用済み消耗品の回収率を、70%まで高めたい意向。

 なお、既存のマイクロラインブランドは一部製品を除き継続されるが、今後はポストスクリプトプリンタを中心としたDTP業務向けのプロ用カラープリンタや、企業の基幹業務向けドットインパクトを主力としたブランドへ変更され、一般ビジネス向けはC seriesが引き継ぐ。

 沖データの代表取締役社長、前野幹彦氏は、今回の製品投入に関して「(社内の)PCは積極的にバージョンアップされているのに、なぜプリンタはいつまでもモノクロを使うのか。(当社は)オフィスの中の日常を、カラードキュメントのプリントアウトで仕事をする環境に変え、業務効率化を支援する」と述べ、C seriesによって積極的にオフィスのカラープリント化を推進していく姿勢を示した。



URL
  株式会社沖データ
  http://www.okidata.co.jp/


( 石井 一志 )
2005/01/19 19:32

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