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デル、TPMチップを搭載したセキュリティ強化型ノートPCなど

DPSによる企業向けセキュリティソリューションも提供開始

Latitude D410

Latitude D810
 デル株式会社は、セキュリティ機能を強化したビジネス向けノートPC2モデルと、それらを用いた指紋認証ソリューションを、2月21日より順次発売する。また、同社のコンサルティング部門による「統合セキュリティソリューション」の提供も開始する。

 今回発表されたノートPCは、薄型B5ノート「Latitude D410」とハイエンドノート「同 D810」の2つ。セキュリティ機能に重点が置かれており、暗号鍵を内部に格納可能なTPMセキュリティチップや、BIOSでHDDにパスワードを設定できる機能を標準で搭載しているほか、内蔵スマートカードリーダーを用いてのユーザー認証にも対応する。また、オプションのサイレックス製「Silex SX-Biometrics Suite with COMBO-Mini」小型指紋センサーを利用した指紋認証ソリューションを併用すれば、さらにセキュリティを向上させられるという。

 物理面では、マグネシウム合金フレームとアルミニウム合金製のLCDカバーを用いた新設計の筐体を採用し、堅牢性を高めた。あわせて、衝撃を吸収する「Strike Zoneテクノロジ」なども実装しており、HDDをはじめとする内部コンポーネントの保護にも気を配っている。

 2モデルのうちD410は、モバイルIntel 915GM Expressチップセットを採用した1スピンドルモバイルノートPCで、XGA(1,024×768ドット)表示可能な12.1インチ液晶ディスプレイ、Gigabit Ethernetを標準で搭載する。BTOに対応しており、CPUをPentium M 730(1.60GHz)/750(1.86GHz)/760(2GHz)から選択できるほか、メモリ(256MB~2GB)、HDD(30~80GB)、OSなどをカスタマイズ可能。FDD、光学ドライブは外付けと、オプションのメディアベース経由での接続に対応する。本体のサイズは278×31.9×238mm(W×H×D)、重量は6セルバッテリー搭載時で1.72kg。

 構成例としては、Pentium M 730、256MBメモリ、30GB HDD、CD-ROM、インテルPRO/Wireless 2200BGネットワークコネクション(IEEE 802.11b/g対応無線LAN)、Windows XP Professional SP2といった構成で、18万6900円。

 D810は、モバイルIntel 915PM Expressチップセットを採用し、15.4インチ液晶ディスプレイ、Gigabit Ethernetを標準で搭載する、ハイエンドノートPC。こちらもBTOに対応しており、Pentium M 740(1.73GHz)/750(1.86GHz)/760(2GHz)/770(2.13GHz)の各CPUや、メモリ(256MB~2GB)、HDD(30~100GB)、OS、光学ドライブなどをカスタマイズ可能。またディスプレイの解像度も、WXGA(1,280×800ドット)~WUXGA(1,920×1,200ドット)までの3種類から選択できる。本体のサイズは361.2×41.8×260.4mm(W×H×D)、9セルバッテリ装着時の重量は2.94kg。

 主な構成例としては、Pentium M 740、256MBメモリ、30GB HDD、CD-ROM、インテルPRO/Wireless 2200BGネットワークコネクション、Windows XP Professional SP2、WXGA表示可能な液晶ディスプレイ、といった構成で、20万4750円。


企業のセキュリティ対策レベルに応じた2つのソリューション

デル・プロフェッショナル・サービス事業部 技術本部長、諸原裕二氏
 一方、デルのコンサルティング部門「デル・プロフェッショナル・サービス事業部」(以下、DPS)が今回提供するセキュリティサービスは、顧客のITシステムのセキュリティレベルを分析する「短期セキュリティ診断サービス」と、顧客ごとのセキュリティ対策ポリシーや現状の対策レベルに応じて導入可能な「ポイント別ソリューション」の2つ。

 このうち、短期セキュリティ診断サービスでは、現状でどんなところから手を付けたらいいかわからないような、あまりセキュリティ対策が進んでいない企業を対象とする。DPSでは、こうした企業に100問程度のアンケートシートを記入してもらうとともに、情報システム環境、個人データの管理状況、業務システムの構成などに関するヒアリングを行って、企業の現状を分析。それをもとに情報セキュリティレベルを診断して状況を明確化し、その企業に必要な、具体的な対策の抽出とロードマップの策定、セキュリティ対策費用の見積もりなどを、2~3週間程度の短期間で提供する。価格は100万円から。

 またポイント別ソリューションは、セキュリティポリシーが明確化されている企業を主な対象として展開される。メニューは、本人確認・管理から、アクセス権管理、ログ保存と監査、脆弱性管理などの各分野にわたって広範に用意され、それぞれの企業ニーズに応じたソリューションを提供する。こちらも2~3カ月程度の短納期での導入を目指しており、価格は個別見積もり。

 デルのDPS 技術本部長、諸原裕二氏は、ソリューション導入に関して、「競合他社では、まず自社製品ありき、という(製品本位の)状況になりがち」とした上で、「このソリューションでは、企業ごとのシステム要件、機能要件から必要な製品を選択するという、逆のアプローチを採用したため、低価格、短納期での提供を行える」と語り、DPSの優位点を強調していた。



URL
  デル株式会社
  http://www.dell.com/jp/
  プレスリリース(ノートPC)
  http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/pressoffice/2005/050215b?c=jp&l=jp&s=corp
  プレスリリース(セキュリティソリューション)
  http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/pressoffice/2005/050215c?c=jp&l=jp&s=corp

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( 石井 一志 )
2005/02/15 18:41

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