日本マックストア株式会社は3月29日、米MaxtorがインターフェイスにSerial Attached SCSI(以下、SAS)を採用したHDDの評価ユニットをOEMベンダーなどに出荷開始し、来四半期中に製品版を出荷すると発表した。
SASは、SCSIの新しいシリアル系インターフェイス。理論値で最大3.0Gb/secのデータ転送能力があり、またデータ転送ポートを2本持つことで、従来のパラレル系インターフェイスと比べパフォーマンス、スケーラビリティ、可用性が向上している。また、SASのドライブで構成されたシステムの中にSATAドライブを接続し、統合運用することができる。
同社ではエンタープライズストレージ向けに高速の15,000rpmおよび10,000rpm 3.5インチHDDを提供する予定。15,000rpmの「Atlas 15K II」は、サステインド転送速度が最大98MB/sec、平均シークタイム3.0msで16MBのキャッシュを搭載、容量は36GB・73GB・147GBが提供される。10,000rpmの「Atlas 10K V」は、サステインド転送速度が最大89MB/sec、平均シークタイム4.0msで16MBのキャッシュを搭載、容量は73GB・147GB・300GBが提供される。
なお、同社は今後エンタープライズストレージ向けに、SASとUltra320 SCSI対応ドライブを併売していくとしている。
国内では富士通が3月上旬にSAS対応HDDの出荷を開始している。
■ URL
日本マックストア株式会社
http://www.maxtor.co.jp/
プレスリリース
http://www.maxtor.co.jp/about/press/release_product/2005/0329.htm
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