日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は4月7日、磁気テープストレージの大容量規格対応テープドライブなどの新製品を発売した。
今回発表されたのは、大型テープライブラリ「HP StorageWorks ESL eシリーズ」用Ultrium960増設テープドライブ。および中型ライブラリ「HP StorageWorks MSL6000シリーズ」の新製品「HP StorageWorks MSL6030(Ultrium960搭載モデル)」と、「HP StorageWorks MSL6026(SDLT600搭載モデル)」。出荷開始はいずれも4月下旬より。
|
HP StorageWorks ESL eシリーズ
|
HP StorageWorks ESL eシリーズは、最大24台、712巻テープメディアを格納可能で、ロボット機構によりテープメディアの自動操作が可能な大規模向けテープライブラリ。今回発表されたUltrium960増設ドライブを利用することで、2:1圧縮時で1巻あたり800GB、転送速度160MB/sのスペックを持つ「LTO Ultrium Generation 3(Ultrium 3)」規格対応テープメディアが利用可能となる。従来のUltrium460による構成だと、1台あたり最大284.8TBのデータを格納可能であったが、Ultrium960による構成では同じスペースに2倍の565.6TB(いずれも2:1圧縮時)のデータを格納可能となり、また転送速度も2.7倍に向上する。さらに、データの改ざんや上書きを防ぐWORM(Write Once Read Many)タイプのテープメディアが利用できる。価格は1台357万円。
中型テープライブラリ「HP StorageWorks MSL6000シリーズ」は、Ultrium960搭載モデルと、SDLT600搭載モデルが新たに発売される。SDLT600搭載モデルは、Super DLTtape II 600GBメディア(転送速度は圧縮時72MB/s)が利用可能。 価格は両モデルとも304万5000円から。
また、ミッドレンジディスクアレイ製品「HP StorageWorks EVAシリーズ」用のディスクドライブとして、回転数15000rpmの「146GB 15Krpm 2G FC-AL ディスクドライブ」が合わせて発売された。価格は34万200円からで、これを8基搭載するストレージシステム「モデル 2C2D-C 8x146GB 15K FC-A」が500万1150円。
|
|
HP StorageWorks MSL6000シリーズ
|
HP StorageWorks EVAシリーズ
|
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
プレスリリース
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2005/fy05-077.html
■ 関連記事
・ 日本HP、データ改ざん防止メディア対応など最新規格テープドライブ(2004/12/16)
・ HP製品担当マネージャに聞くHP StorageWorks Ultrium960の魅力(2005/01/24)
( 朝夷 剛士 )
2005/04/07 13:23
|