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日本AMD、「デュアルコアOpteron」を発表-これが“真”のデュアルコア


代表取締役社長の堺和夫氏
 日本AMD株式会社は4月22日、サーバー・ワークステーション用の「デュアルコアOpteronプロセッサ」、およびデスクトップ・ノートPC用の新ブランド「Athlon 64 X2デュアルコア・プロセッサ」を発表した。4-8Way対応のデュアルコアOpteron 800シリーズは同日より出荷開始、2Way対応のデュアルコアOpteron 200シリーズは5月末出荷の予定。また、Athlon 64 X2は6月に製品発表を予定している。

 製品発表会に出席した同社代表取締役社長の堺和夫氏は、「AMDのデュアルコアは、デュアルダイでもデュアルCPUでもなく“真正”のデュアルコアプロセッサ」と宣言し、インテルが開発中の“デュアル”プロセッサとの違いを明確にした。「Opteronは設計段階よりデュアルコア化を意識しており、また性能・コストパフォーマンスでも優位にある」と、技術的に優位にあると強調した。

 また、発表と同時に量産出荷が可能である点をアピール。「これからも技術面でリードし、また、タイミングよくリリースしていく」と、ユーザー第一に展開するとした。


米AMD グローバル・エンタープライズ/マーケティング&事業開発ディレクタのブルース・ショー氏
 今回発表されたデュアルコアOpteronの特長について、米AMD グローバル・エンタープライズ/マーケティング&事業開発ディレクタのブルース・ショー氏より説明が行われた。ショー氏はまず、デュアルコアOpteronの特長として、既存のOpteronとソケットの互換性があることを挙げた。「既存ユーザーは、デュアルコアOpteronを使う場合、BIOSをアップデートするだけで利用できる。また、発熱量や消費電力も変わらないため、ヒートシンクなどを流用できる」と述べ、既存システムのアップグレードが容易である点を強調した。

 特にデータセンターにとってデュアルコアOpteronを採用するメリットを強調。「データセンターでは、電力量や発熱に対して非常にシビアになっている。こうした環境でデュアルコアOpteronの低消費電力、少ない発熱量は有効」であると説明した。


AMDデュアルコアの特長 デュアルコアOpteronのアーキテクチャ

 また、デスクトップ・ノートPC向けに新たに発表されたAthlon 64 X2は、プロシューマやデジタルメディアを利用する人を対象としたプロセッサ。ハイエンドゲーマー向けのAthlon FXとメインストリーム向けのAthlon 64の中間という位置付けだ。ショー氏は「Athlon 64 X2も“真”のデュアルコアプロセッサ。Windows XP SP2との併用で、拡張ウイルス防止機能を利用できる。また、デュアルコアテクノロジにより、1つのコアでウイルス対策ソフトを実行しながら、もう1つのコアでその他のアプリケーションを実行するという利用も可能だ」と、一般ユーザーにとってもデュアルコアプロセッサを使うメリットを紹介した。

 価格は、Opteron 875が1000個ロット時の単価が291,390円、Opteron 870が1000個ロット時の単価が236,390円、Opteron 865が1000個ロット時の単価が166,540円、Opteron 275が1000個ロット時の単価が142,890円、Opteron 270が1000個ロット時の単価が115,610円、Opteron 265が1000個ロット時の単価が93,610円。Athlon 64 X2 4800+が1000個ロット時の単価が110,110円、Athlon 64 X2 4600+が1000個ロット時の単価が88,330円、Athlon 64 X2 4400+が1000個ロット時の単価が63,910円、Athlon 64 X2 4200+が1000個ロット時の単価が59,070円。



URL
  日本AMD株式会社
  http://www.amd.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.amd.com/jp-ja/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~97143,00.html


( 福浦 一広 )
2005/04/22 17:14

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