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富士通、2GHzを超えるSPARC64 Vを搭載したSolarisサーバー |
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今回発表された5モデルは、2.02～2.16GHz/キャッシュ4MBのSPARC64 Vを2基以上（最大128基）搭載し、1.3GHz/キャッシュ3MBのSPARC64 Vを搭載する従来モデルより約1.6倍の性能向上を実現した。また、SAPのベンチマークテストでも同等レベルの向上をしており、「システムでもクロックアップ分がそのまま出ている」（経営執行役サーバシステム事業本部長の山中明氏）という。なお、2.08GHzを128基搭載した最上位モデルの「PRIMEPOWER 2500」は、同社のストレージシステム「ETERNUS 3000」との組み合わせで、SAPやJavaなど「実際の業務に近い業界標準のベンチマークテスト」（山中氏）計6つで世界最高記録を達成したという。 OSはSolaris 8/9/10を動作サポートする。5モデルのうち、上位3モデル「PRIMEPOWER 2500/1500/900」には、ハードウェアレベルでシステムを15区画まで分割できる「Extended Partitioning（XPAR）」に対応する。また、Solaris 10が実装する仮想化技術「Solarisコンテナ」により、論理レベルでの分割にも対応。サーバー統合など運用を簡素化するのに有効で「信頼性を要する場合にはXPAR、日次・月次など同じような処理を行う場合にはSolarisコンテナなどに使い分けることができる」（山中氏）という。なお、XPARはIBMのPOWER 5のようなCPU内部での分割ではなく、システムレベルでの分割を実現しているとのこと。 価格は、最上位モデルの「PRIMEPOWER 2500」（SPARC64 V 2.08GHz×8、メモリ8GB、HDD73GB）が1億1585万円（税別）から、下位モデルの「PRIMEPOWER 650」（SPARC64 V 2.02GHz×2、メモリ4GB、HDD73GB）が1016万円（税別）。
■ UNIXサーバービジネスの軸足は海外へ
同社では、2003年から2004年にかけてミッドレンジ（8CPU以上）以上のUNIXサーバーの販売台数は、ワールドワイドで約130％成長したが、欧州・欧米が好調だったのに対し日本では11％のマイナスで、出荷台数の60％が海外だったという。「全世界で現在4200社に導入されているが、1年前は3000社だった」「ビジネスの軸足が海外に移ってきている」（以上、山中氏）。同社では今年、国内では前年比以上、海外では二桁の成長を目標としているとのこと。 また2006年には、米Sunと製品ラインアップを統合し、共同開発中のデュアルコア・マルチスレッディング対応の新CPU「SPARC64 VI」2.4GHzを搭載するサーバーの投入を予定している。SPARC64 VIは「シングルコアレベルでSPARC64 Vよりさらに20％の性能向上を計画」（サーバシステム事業本部 エンタープライズサーバ事業部 計画部部長 瀬古茂氏）しているとのこと。これらの新製品を含めた包括的なラインアップによる「IBMにはない戦略」（山中氏）で、ミドルからハイエンドサーバー市場において一人勝ち状態のIBMに追いつき、追い越す構えを見せた。 ■ ＵＲＬ 富士通株式会社 http://jp.fujitsu.com/ プレスリリース http://pr.fujitsu.com/jp/news/2005/05/17.html 製品情報 http://primeserver.fujitsu.com/primepower/ ■ 関連記事 ・ 「富士通のDNA」とはなにか？（2005/02/28） ・ 富士通、プラットフォームソリューションセンターを公開（2004/12/27） ・ 富士通のサーバーの生産拠点、富士通ITプロダクツを行く（2004/12/01） ・ 富士通、世界初の90ナノCPU搭載UNIXサーバーを発表（2004/06/22） ・ 富士通と米Sun、次期SPARC/Solarisサーバーを共同開発（2004/06/02）
（ 朝夷 剛士 ）
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