日本電気株式会社は7月4日、内部にHDDを持たないシンクライアント端末として、ノートPC型の「VersaProシンクライアント」、デスクトップ型の「Mateシンクライアント」を販売開始すると発表した。
VersaPro/Mateシンクライアントは、ネットワークブート型のシンクライアントソリューションに対応した端末。サーバーからOS、アプリケーションをダウンロードして使用するため、情報が端末内に残らず、情報漏えいの危険性を減らすことができる。また両モデルともビジネスPCをベースとしているため、一般のPCとほとんど変わらない操作感を実現したほか、アプリケーション処理はシンクライアント端末側の能力を利用するので、サーバーベースコンピューティング型のソリューションよりも、グラフィック処理を効率よく行うことができる。
両モデルともBTOに対応するため構成はさまざまだが、例として、Pentium 4 520J(2.80GHz)、512MBメモリ、915GV Expressチップセット内蔵グラフィック、CD-ROMなし、FDDなし、Ethernetといった構成のMateシンクライアントは、8万9000円(税別)。また、Celeron M 350J(1.30GHz)、512MBメモリ、MOBIRITY RADEON X300、XGA表示可能な15型TFTカラー液晶、CD-ROMなし、FDDなし、Gigabit Ethernetといった構成のVersaProシンクライアントが、17万2000円(税別)。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
■ 関連記事
・ NEC、「ネットブート型」「仮想PC型」など3種のシンクライアントソリューション(2005/04/25)
( 石井 一志 )
2005/07/04 13:48
|