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日本HP、「ハイエンドのエントリー」をターゲットとしたストレージシステム


HP StorageWorks XP10000
 日本ヒューレット・パッカード株式会社は7月12日、ハイエンドストレージの新モデル「HP StorageWorks XP10000(以下、XP10000)」を発表した。出荷開始は8月上旬より。

 XP10000は、同社ストレージラインアップの最上位にあたる「XPファミリー」の最新機種で、中規模企業など「ハイエンドのエントリー」層を対象としたディスクアレイシステム。XPファミリーの最上位機種「XP12000」のアーキテクチャや豊富な機能、多様な接続プラットフォームを維持しながら、容量を抑えることでコストパフォーマンスを高めているのが特長。また、19インチの標準ラックに対応したことで、データセンターでの設置効率も向上している。そのほか、外部ストレージを1つの論理ストレージとして統合できる仮想化機能や、マルチOS対応などの機能も用意されている。

 同社エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 ストレージ・ワークス製品本部 本部長の渡辺浩二氏は、XP10000が狙う市場について、「大規模企業を中心にハイエンドストレージは一巡しており、成長は鈍化傾向にある。次の市場として、ストレージへの要求が高くコスト意識が強い中規模企業に対し、コストパフォーマンスの高いハイエンドストレージを提供する」と、ハイエンドストレージの裾野を広げたい考え。

 価格は、最小アレイシステム構成で6943万6500円。同社によると、国内の外付けディスクアレイ市場は約1000億円で、同社の実績は100億円程度とのこと。これを踏まえ、初年度「金額ベースで15%増」(渡辺氏)を目標としている。


XP10000の位置づけ XP10000の仮想化機能

XPファミリーとの性能比較 XPファミリーとの拡張性の比較

「容量が増えると単価が下がる」XP12000向け導入支援プログラム

CBPとAdvanced CBPとの比較
 また、HP StorageWorks XPファミリーの導入を支援するCBP(Capacity Based Payment)プログラムを強化した「Advanced CBPプログラム」も発表された。

 CBPプログラムは、あらかじめ顧客企業と契約した一定の容量単価に基づいて販売するもので、容量単価は顧客企業の容量拡張計画にもとづいて決まる。今回発表されたAdvanced CBPプログラムでは、容量単価変動型のプログラムとなっており、「容量が増加していくと単価が減少する」(同社エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 ストレージ・ワークス製品本部 プロダクトマーケティング部の諏訪英一郎氏)のが特長。対象はXP12000のみ。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2005/fy05-138.html


( 福浦 一広 )
2005/07/12 12:52

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