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Ethernet通信性能検証実験で20倍以上の通信を、Oracleの動作検証実験で約3~5倍のIO性能を、それぞれ実現したという
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イーストレージネットワークス株式会社は7月14日、独自技術によりネットワークストレージのアクセス性能を向上させるソフトウェアとHDDを発表した。デジタル・ボックス株式会社から同日より発売される。
今回発表されたのは、独自のメモリキャッシュ技術「DTS(Data Transmission System)」を、Linux上で稼働するソフトウェアに適用した「DTS C4」と、容量80GB・キャッシュメモリ1GB、およびUPS機能内蔵の3.5インチHDD上のチップに搭載した「M-Cell」。
DTSとは、メモリをストレージのキャッシュエリアとして使用し、学習機能を持つ独自のアルゴリズムにより使用頻度の高いデータを自動的に抽出してキャッシュに書き込むことで、ディスクのIOボトルネックを解消し、処理性能を向上させるという技術。イーストレージネットワークスによると、ほとんどのアプリケーションのデータ入出力プロセスは、約20%のデータに対して80%ものアクセスが集中することに着目したという。
これを搭載する新製品を適用することで、アプリケーションの書換えやシステム構成を変更せず、メモリの増設やHDDの入れ替えだけで、各種サーバーなどの処理性能を大幅に向上させることができるという。同社によると、メールサーバーに適用した場合、メール配信において従来20~30分以上かかっていたメールマガジン1万件の一斉配信を、20秒前後で完了させるなど、20~60倍の性能向上を計測したとしている。
価格は、DTS C4の32ビットモデルが168万円、64ビットモデルが252万円。M-CELLが29万4000円。
また、DTS C4にARS256ビット暗号化セキュリティ機能を追加する「DTS Security(84万円)」と、M-Cellにセキュリティ機能を搭載した「S-Cell(価格未定)」も合わせて発売される(S-Cellのみ8月発売予定)。
■ URL
イーストレージネットワークス株式会社
http://www.estoragenetworks.co.jp/
デジタル・ボックス株式会社
http://www.d-vox.com/
プレスリリース
http://www.d-vox.com/estorage-1.pdf
DTSについて
http://www.d-vox.com/software/dts.html
( 朝夷 剛士 )
2005/07/14 16:08
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