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Polycom VSX 5000
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Polycom VSX 7000e
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ポリコムジャパン株式会社は7月14日、小規模会議室向けのビデオ会議システム「VSX 5000」と、液晶やプラズマなど薄型ディスプレイに対応する中・大規模会議室向け「VSX 7000e」を発表した。また、同社のビデオ会議システムに対応したソフトウェアのアップデート版を合わせて発表した。
VSX 5000は、カメラ一体型のビデオ会議システムのエントリーモデル。音声や映像品質、互換性などは従来製品からそのままに、機能を小会議室向けに限定、あるいはオプションにすることで、従来製品より半額近くまで低価格化したという。上位機種との主な違いは、カメラの可動部分を少なくしデジタルズームを採用したこと。このため画角が小さくなっており、5~8人程度まで参加の小規模ユーザー向けとしている。
同社代表取締役社長の奥田智巳氏によると、ビデオ会議システムが主に大会議室から段階的な導入が進んでいるとのことで、VSX 5000はこうしたユーザーにおいて、比較的小さな部屋やサテライトオフィスへの追加導入に最適な製品であるとした。
さらに、「ハイエンド(VSX 8000)からエントリーまでラインアップがそろった」と述べ、「いずれプロジェクタと同じように1部屋1台という時代が来る。エントリー製品によってできるだけ早く実現したい」とビデオ会議システムのさらなる普及に自信を見せた。
VSX 7000eは、既存製品である中・大規模会議室(10~40人程度)向け「VSX 7000」の機能をほぼ継承し、筐体をカメラ「Polycom PowerCam」と1Uラックマウント型のボックスに分離した製品。カメラを小型化することで液晶やプラズマなどの薄型ディスプレイの上に設置して利用することができる。また、従来オプションであったVGAサイズのデュアルモニタ表示に標準対応し、新たにXGAサイズのシングルモニタをサポートする。
価格は、VSX 5000が52万2900円で8月中旬より出荷開始、VSX 7000eが155万4000円で8月上旬より出荷開始。同社ではVSX 5000が2000台、VSX 7000eが1000台の販売を目標としている。
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Polycom VSXシリーズラインアップ
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代表取締役社長 奥田智巳氏
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新製品と合わせ、同社のビデオ会議システム「VSXシリーズ」の機能を強化するソフトウェア「VSXバージョン8.0」もリリースされた。適用による主な強化点は、(1)ダブルバイト言語サポートによる日本語・中国語・韓国語対応(2)セカンドカメラにおいてDVDなどビデオ映像の送信に対応(3)映像圧縮方式「H.264」を768Kbpsまでサポートなど。また、最上位機種であるVSX 8000に適用することで、内蔵MCU(Multipul Control Unit)を拡張し、自局を含む6拠点の多地点接続が可能となる。
アップデートは有償で、価格は36万7500円。ただし保証期間内、または保守契約期間内の場合は無償。8月上旬以降に出荷されるVSXシリーズには適用済みで出荷される。
さらに、一般のUSBカメラを利用してビデオ会議が行えるソフトウェア「Polycom PVX」においても、新たにSIPに対応したバージョン8.0がリリースされた。価格はオープンプライスで8月出荷開始。
■ URL
ポリコムジャパン株式会社
http://www.polycom.co.jp/
プレスリリース
http://www.polycom.co.jp/news/2005/0714.html
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( 朝夷 剛士 )
2005/07/14 19:03
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