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今回発表された667MHz FSB対応Itanium 2搭載サーバモジュール
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エンタープライズサーバ事業部 副事業部長の渡部眞也氏
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株式会社日立製作所は7月19日、同社の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」において、同日インテル株式会社より発表された667MHz FSB対応Itanium 2を最大2基搭載可能なサーバモジュールを発表した。販売開始は7月21日より。
BladeSymphonyは、同社のサービスプラットフォームコンセプト「Harmonious Computing」に基づき開発されたプラットフォーム製品。ブレード仕様のサーバー部、ストレージ部、ネットワーク部とオペレーティングシステム、システム管理ソフトウェアを、ユーザーの要件に合わせて選択し、一つの筐体に収容できるのが特長。
今回FSBを高速化したItanium 2を搭載することで、FSB 400MHzと比べてメモリ帯域幅の実効性能が最大35%向上。これにより、大量のメモリを使用する大規模なデータベース処理や、必要なデータすべてを共有メモリ上に保持するインメモリ型のトランザクション処理、科学技術計算などにおいて、優れた処理性能を発揮するとしている。
同社エンタープライズサーバ事業部 副事業部長の渡部眞也氏は、「IPF発表の当初より、日立はIPFに取り組んでいる。今回も667MHz FSB対応の独自チップセットを他社に先駆けて開発することで、パフォーマンス向上をいち早く実現した」と述べた。また、BladeSymphonyの今後の取り組みについて、「インテルのVT(バーチャライゼーション・テクノロジー)と連動したハイパーバイザー型仮想化機能を今年末に発表する予定」と、次期Itanium 2「Montecito(開発コード名)」に対応したシステムの開発を進めているとした。
今回発表されたサーバモジュールの価格は、355万9500円から。同社では、BladeSymphony全体の目標として、2006年度までに販売台数4000台、売上高1000億円を目指している。
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サーバモジュールの特長
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ベンチマークの結果
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スケールアップにもスケールアウトにも対応
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■ URL
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/07/0719.html
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( 福浦 一広 )
2005/07/19 14:00
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