 |
 |
|
|
| 最新ニュース |
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
ブロケード、WAFSアプライアンスの国内販売を開始－「Windows環境では抜群の性能」 |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
2005年4月に個人情報保護法が施行され、情報漏えい対策に関する企業の関心が高まっている今、情報（データ）をいかに管理するか、ということに頭を悩まされている企業は多い。しかし現在は「データの75％がデータセンターの外にある状況」（ブロケードの代表取締役社長、津村英樹氏）であり、中央のIT部門では管理しきれていない状況だ。また、データが分散していることで、ストレージの空き容量やサーバーの処理能力といったリソースに対して、全社レベルで見ると余剰な投資が行われてしまっている、IT部門が既存システムのメンテナンスにかかりきりで、ITの戦略的な利用まで手が回っていない、という問題がある。 そこでブロケードでは、遠隔地を含めた社内に散在するサーバー・ストレージ群を1つに統合し、仮想化することによって、メンテナンスコストをはじめとした「ITの定常投資」を削減する「モノリシックデータセンター」構想を提唱。同センター内でのSAN技術の活用支援を行っていくとしている。ここでは、スケールメリットによってコストを削減するほか、管理・維持をデータセンター側に任せることにより、IT部門は本来の仕事である、戦略的なアプリケーション開発などにリソースを大きく割くことができるようになるという。 Tapestry WAFSは、こうしたメリットが「モノリシックデータセンター」構築のための1手段として提供されるもので、各拠点に存在するローカルのファイルサーバーをセンター側に統合するための製品として位置付けられている。製品は、Windows Storage Server 2003ベースのアプライアンスで、米Brocadeと戦略的提携を結んでいる、米TACIT Softwareの技術を利用する。
このシステムでは、具体的には、CIFSの最適化と大容量HDDキャッシュの有効利用、データの圧縮を行うことで、遠隔地間での高速なファイルのやりとりを実現している。同じファイルを短期間に何度も操作する場合はキャッシュの恩恵がもちろん大きいが、津村社長によれば、CIFSの最適化が常に大きな効果を示すという。「おしゃべりなプロトコル」（ブロケード）であるCIFSをWAN越しで利用する際には、遅延の影響を大きく受けてしまうが、Tapestry WAFSでは独自のSC/IPプロトコルを使用することで、WANに最適化したファイル転送を可能にしているのである。 津村社長は、「ファイル共有の95％は、CIFS、つまりWindows環境が占める。CIFSに最適化されているTapestry WAFSは、競合製品と比べてWindows Office環境では抜群」としたほか、「ファイルの排他制御は同期で、リードライトは非同期で、といったように、うまく同期と非同期を使い分けている。これは当社製品だけの特徴だ」と述べた。 価格は、コアアプライアンスが140万円から、拠点向けのエッジアプライアンス（10クライアント）が120万円から。国内では東京エレクトロンが総代理店となり、直販のほか、既存の代理店を利用して販売。初年度5億円の売り上げを見込む。 ■ ＵＲＬ ブロケードコミュニケーションズシステムズ株式会社 http://www.brocadejapan.com/ 東京エレクトロン株式会社 http://www.tel.co.jp/cn/ プレスリリース http://www.brocadejapan.com/press/pr20050929.html ■ 関連記事 ・ 「WAN環境でもLANに負けないパフォーマンスを実現」、米DiskSites（2005/06/17） ・ ブロケードの社長が語る、「オープンな仮想メインフレーム」への道筋（2005/07/22） ・ ブロケードが目指すユーティリティコンピューティングとは？ [後編]（2005/09/22）
（ 石井 一志 ）
|
