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EMC、最大1PBまで拡張可能なハイエンドストレージシステムなど


 EMCジャパン株式会社は10月6日、最大1PB(ペタバイト=1GBの約100万倍)規模まで拡張可能なハイエンドストレージシステム「Symmetrix DMX-3」の国内販売を開始した。また、ミッドレンジ向けストレージ「CLARiXシリーズ」のソフトウェアによる機能拡張を合わせて発表した。


Symmetrix DMX-3
 Symmetrix DMX-3は、現時点でHDDを最大960台/約288TB(テラバイト)管理できる「超大規模ハイエンドストレージアレイ」。同社によると2006年前半には最大1920台/約1PB、2006年末には2000台以上の管理に対応するという。また、独自の「DMXアーキテクチャ」によって、容量を段階的に増強してもほぼ同レベルのパフォーマンスを維持することができるとのこと。

 このシステムは、筐体内で階層構造を構築することができ、アーカイブなどに適した第2階層目などにはLC-FC(低コストファイバーチャネル)ディスクを適用することができる。LC-FCディスクは2006年初旬に提供開始を予定しており、クリティカルなデータを第1層目のFCディスクに、コンプライアンス遵守目的や使用が低頻度となったデータを自動的に第2、第3階層のLC-FCディスクに移すといった、筐体内でのILM(Information Lifecycle Management)システムを構築可能となる。

 価格は64GBキャッシュ、FC16ポート、73GB×360ディスクの最小構成で1億9215万円となっている。同社執行役員マーケティング兼パートナー営業統括本部長の古谷幹則氏は、同社の顧客で管理するデータ量が数年で200TBにも「爆発的に膨れあがった」例を挙げ、四半期あたり5台程度は販売できるとの見込みを示した。


筐体内で階層化しデータ移行時間を抑えるSymmetrix DMX-3の適用例 ある企業が保有したデータ量の変化の例 執行役員マーケティング兼パートナー営業統括本部長 古谷幹則氏

個々のHDDに接続・管理が行えるUltraPointテクノロジー
 CLARiXシリーズの機能強化は、「SnapView」「MirrorView/S」におけるサポート領域の拡大(最大2倍のLUN)、「SAN Copy/E」におけるストレージシステム間のデータ移動機能の向上、MicrosoftやOracleなど各種アプリケーション・データベースとの連動機能の搭載、およびVMware ESX Server上から各種機能を利用可能となった。また、CLARiX内のHDDと個々で接続・管理でき、それらの障害検出・切り分け・診断が行える「UltraPointテクノロジー」を搭載した。

 今後出荷されるCLARiXシリーズにはあらかじめ拡張された機能が搭載されるほか、各機能を利用する既存ユーザーもファームウェアのアップデートによって対応が可能となる。


 このほか同社は、Windows/UNIX環境における異機種混在のストレージシステム間のデータ移行においてダウンタイムを極小化する「EMC Open Migrator/LM」と、メインフレームに対応するデータ移動ソフトウェア「LDMF(Logical Data Migration Facility)」も合わせて発表した。



URL
  EMCジャパン株式会社
  http://www.emc2.co.jp/
  プレスリリース(Symmetrix DMX-3)
  http://japan.emc.com/news/press_releases/viewJP.jsp?id=3643
  プレスリリース(CLARiXシリーズ機能拡張)
  http://japan.emc.com/news/press_releases/viewJP.jsp?id=3641
  プレスリリース(EMC Open Migratorなど)
  http://japan.emc.com/news/press_releases/viewJP.jsp?id=3642

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  ・ 米EMC、容量1PBのハイエンドストレージを発表(2005/07/28)


( 朝夷 剛士 )
2005/10/06 16:30

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