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インテル、デュアルコアXeonを発表

MP対応のデュアルコアXeonは60日以内に出荷

デュアルコアXeonプロセッサ

マーケティング本部デジタル・エンタープライズ統括部長の平野浩介氏
 インテル株式会社は10月11日、Xeonプロセッサで初めてデュアルコアに対応した「デュアルコアインテルXeonプロセッサ」を発表した。あわせてマルチプロセッサ(MP)サーバー対応のデュアルコアXeonを60日以内に出荷することも発表した。

 今回発表されたデュアルコアXeonは、デュアルプロセッサ(DP)サーバーに対応したエントリーサーバー向けプロセッサ。クロック周波数は2.8GHz、FSBは800MHz、2つの2MB L2キャッシュを搭載。EM64T、HTテクノロジー、XD(エグゼキュート・ディスエーブル・ビット)をサポートしている。対応チップセットはインテルE7520チップセット。各コアがそれぞれキャッシュを備えているため、システムバス上のデータ転送量が軽減され、各コアのデータアクセスが高速化されるとしている。

 同社マーケティング本部デジタル・エンタープライズ統括部長の平野浩介氏は、「プロセッサは、今年64ビットの年となった。そして今年から来年にかけてデュアルコアがキーワードとなる」と説明。「今回発表のデュアルコアXeonは、2006年に予定していた製品を前倒して提供するもの」と、周囲の環境が整っていたことと、十分出荷できる状態になっていたことを理由に前倒しを行ったとした。

 また、MPサーバー向けとしてデュアルコアXeonの7000番台も紹介された。デュアルコアXeon 7000番台は、最高3GHzで動作するプロセッサ。FSB 800MHzのインテルE8501チップセットとFSB 667MHzのインテルE8500チップセットの両方をサポートする。また、仮想化技術であるバーチャライゼーションテクノロジへの対応も予定されている。

 発表会では、シングルコアXeonとデュアルコアXeonによるHPCでの処理性能の向上、およびデュアルコアXeonによるサーバー統合などのデモを実施。デュアルコアによる性能向上をアピールした。


DP対応およびMP対応のデュアルコアXeonの主な特徴 Xeonのロードマップ

マーケティング本部本部長の阿部剛士氏
 同社マーケティング本部本部長の阿部剛士氏は、「インテルはメモリカンパニーからスタートし、マイクロプロセッサカンパニーに移行し大きく成長した。そして現在プラットフォームカンパニーへ移行しつつある」と説明。「ユーザーのニーズは汎用的なものから個別の用途に最適なものを求めている。インテルはこうしたニーズにプラットフォームを提供することで対応する」と同社が掲げる“プラットフォーマイゼーション”を強調した。


発表会では、各社の対応サーバーが展示された。これは、富士通株式会社の「PRIMERGY RX300 S2」 日本ヒューレット・パッカード株式会社の「HP ProLiant DL380 G4」 株式会社エッチ・アイ・ティーのデュアルコアXeon静音クラスタ

デル株式会社の「Dell Precision 670」 同じくデルの「PowerEdge 2850」


URL
  インテル株式会社
  http://www.intel.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2005/051011.htm


( 福浦 一広 )
2005/10/11 14:33

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