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HP Integrity BL60p
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エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 インダストリースタンダード・サーバ製品本部 本部長の上原宏氏
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日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は12月8日、ブレードサーバーシステム「HP BladeSystem」用のサーバーブレード2製品を発表した。今回発売されるのは、Itanium 2を搭載する新サーバー「HP Integrity BL60p」と、「HP ProLiant BL20p Generation 3(G3)」のデュアルコアXeon搭載モデル。両製品とも、2006年1月の出荷開始を予定している。
日本HPのサーバーブレードとしては現在、Xeonを搭載するProLiant BL20p(2Way)とOpteronを搭載するProLiant BL25p/BL35p(2Way)、同 BL45p(4Way)が提供されているが、今回は同社としてはじめて、Itanium 2、デュアルコアXeonに対応したサーバーブレードを発売する。これらはすべて同じ筐体(HP BladeSystem p-Class サーバブレードエンクロージャ)内に混在可能な点が特徴で、管理ツール「HP Systems Insight Manager」からブレードサーバーとして一元管理することも可能だ。
新製品のうちBL60pは、Itanium 2 1.6GHz(3MB2次キャッシュ)を最大2基搭載可能なサーバーブレード。HP zx1チップセットを採用しており、最大8GBメモリを搭載可能なほか、1000BASE-Tポート×4と2Gbps FCポート×2を標準で備える。対応OSはHP-UX 11i v2のみだが、既存のIPFサーバー「Integrityシリーズ」で採用されている各種技術に対応しており、CPUリソースを複数のOS環境に仮想的に分割する「HP Integrity Virtual Machine」、動的にサーバーリソースを配分できる「HP Secure Resource Partition」といった技術を利用できる。価格は66万8850円から。
一方のBL20p G3はXeonに対応したサーバーブレードで、今回はデュアルコアXeon 2.80GHzを最大2基搭載可能なモデルが追加された。CPU以外の基本スペックはこれまでと同様で、最大8GBメモリ、600GB HDDを内蔵できるほか、1000BASE-Tポート×4などを備えている。価格は50万4000円から。
なお、新製品に関して、エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 ビジネスクリティカルサーバ製品本部 本部長の榎本敏之氏は「BL60pによって、スケールアップだけでなくスケールアウトにも対応可能になった。さらに幅広いUNIXソリューションが提供できる」としたほか、エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 インダストリースタンダード・サーバ製品本部 本部長の上原宏氏は「ブレードサーバーのポートフォリオがより強固になった。日本HPのアダプティブエンタープライズ戦略を具現化できるシステムと言ってもいい」と述べ、今後もブレードサーバーソリューションの強化に力を注ぐとした。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
ニュースリリース
http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2006/fy06-021.html
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( 石井 一志 )
2005/12/08 18:11
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