レノボ・ジャパン株式会社(以下、レノボ)は3月6日、全世界で展開する初のレノボ・ブランドPC「Lenovo 3000」ファミリを日本市場に投入すると発表した。デスクトップPCの「Lenovo 3000 J100 Small Desktop」4モデルを3月10日から、ノートPCの「Lenovo 3000 C100 Notebook」3モデルを3月14日から出荷開始する予定。
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Lenovo 3000 J100 Small Desktop
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Lenovo 3000 C100 Notebook
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向井宏之社長
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Lenovo 3000ファミリの位置付け
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Lenovo 3000ファミリは、SOHOをターゲットにしたモデルで、SOHOユーザーの生産性を向上させるために最適なスペック・機能を備えているのが特徴。レノボの向井宏之社長は、新ブランドPCの位置付けについて、「これまでIBMと協業展開してきたThinkブランドでは、大・中規模のコーポレートユーザーをターゲットにしてきたが、LenovoブランドはSOHO市場にターゲットを絞って展開していく。この市場には各社ともまだ食い込めていないのが現状で、今後も大きな成長が期待できる。新ブランドでは価格性能比を追求し、SOHOユーザーに“ちょうどいい”仕様のモデルを提供していく」と語った。
さらに「業界共通のテクノロジーを採用することで製品開発サイクルを短縮し、4カ月ごと、年3回のモデルチェンジを行っていく。これによって、SOHOニーズの変化にも迅速に対応する。また、国内に在庫を持ち、SOHOユーザー向けにいつでも即納できる体制を整えた。デザイン面でも、従来の黒一色から、シルバーとグレーを基調にオレンジのアクセントを加えたスタイリッシュなデザインを採用している」と、SOHOに狙いを絞った新ブランドの特徴を説明した。
ソフトについては、PCを簡単かつ安心して使えるようにする生産性向上ツール「Lenovo Care」を全モデルに搭載。このツールは、PCのメンテナンスや管理に煩わされることなく快適に利用できる環境を提供するもので、データの復元・PCの復旧、ネットワーク接続やプリンタ環境の簡単切替、パスワードの一元管理、システムアップデートのサポート、ボタン1つでアプリケーションを起動できるプログラムランチャー、などの機能を備えている。
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Lenovoブランドの世界展開
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Lenovo Careの提供コンセプト
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レノボのマーケティング担当、石田聡子執行役員
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このほか、ソフトバンクBBのソフトASPサービス「ソフトBB」配信サーバーから提供される16タイトルのソフトを無償で利用できるサービスを、4月1日から6月30日まで、ユーザー登録者向けに提供する予定。
レノボのマーケティング担当、石田聡子執行役員は、「新モデルは価格や性能だけでなく、SOHOユーザーの利用環境も考慮した。SOHOにはITの専任担当者がいないところが多く、そうした環境でもPCを安心して使いこなせるようにLenovo Careを提供する。また、ハードを購入しても、予算が合わずにソフトを追加できないケースも多い。ソフトを購入する敷居の高さを感じさせずにソフトを使える環境を提供することで、SOHOユーザーのPC活用をサポートしていきたい」とした。
デスクトップPC「Lenovo 3000 J100 Small Desktop」の特徴としては、グレーを基調にした省スペースのスタイリッシュなデザインを採用し、縦置き、横置きのどちらでも使用できる点が挙げられる。OSにはWindows XP Home Edition SP2、チップセットにSiS 661FXを採用した。
ダイレクト価格は、Celeron D 336、512MBメモリ(最大2GB)、80GB SATA HDD、CD-ROM、液晶なし、Ethernetのエントリーモデルで5万7540円。この構成から、光学ドライブをDVDスーパーマルチ(2層対応)に変更し、レノボ製17型TFT液晶をセットにしたモデルで9万4920円。
またCPUをHT対応Pentium 4 521に、液晶を三菱電機製17型に変更したモデルでは11万670円。HT対応Pentium 4 521、1GBメモリ、160GB SATA HDD、DVDスーパーマルチ(2層対応)、三菱電機製19型TFT液晶といった最上位構成では13万6920円になる。
ノートPC「Lenovo 3000 C100 Notebook」は、なめらかなシルバーを基調にし、使いやすさを追求した15型TFT液晶(XGA対応)を搭載したA4モデルで、OSにWindows XP Home Edition SP2、チップセットにモバイルインテル915GM Expressを採用した。
ダイレクト価格は、Celeron M 370、512MBメモリ(256MB×2、最大2GB)、40GB HDD、CD-ROM、Ehternet、IEEE802.11 a/b/g無線LANといったスペックのエントリーモデルで8万4000円。ここからメモリを512MB×1に、HDDを80GBに、光学ドライブをDVDスーパーマルチ(2層対応)に変更したモデルでは11万250円。さらに、CPUをPentium M 740へ、HDDを100GBへ変更した最上位モデルでは13万6500円になる。
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ノートPCはC100に加え、2製品を次四半期に投入する予定だ
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石田執行役員は、ノートPCの今後の展開について、「今回の15型搭載モデルを皮切りに、4~6月には14、15型ワイドスクリーン搭載のA4モデル『N100』、次四半期の後半には12型ワイドスクリーン搭載のB5モデル『V100』を投入し、ラインアップを拡大する」計画を明らかにした。
なお、販売については全国約1000社のLenovoパートナーによる販売網を通して行う。店舗での販売に関しては、「現在は1社に絞って検討しているが、当面はパートナーでの販売をメインに行って市場の反応を見ていく」(向井社長)考え。
■ URL
レノボ・ジャパン株式会社
http://www.lenovo.com/jp/
プレスリリース
http://www.lenovo.com/news/jp/ja/2006/03/0306.html
( 唐沢 正和 )
2006/03/06 19:56
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