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松下電器、「タフ」をさらに追求したLet'snoteの新製品を発売


松下電器パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部・高木俊幸事業部長
 松下電器産業株式会社は4月25日、Let'snoteシリーズの新製品として、新筐体を採用したCF-Y5をはじめとした4機種を、5月19日から、順次出荷すると発表した。

 松下電器パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部・高木俊幸事業部長は、「今年、Let'snoteは発売10周年を迎える。今回の新製品は、10年間追求してきたLet'snoteの技術と経験、海外で実績を持つTOUGHBOOKのコア技術をベースに進化させたもの。さらに軽量、さらに長時間、さらにタフを目指した製品だ」と位置づける。

 新製品では、軽量、長時間駆動、タフ(落下・加圧振動)、ワイヤレス、セキュリティ、静音、屋外使用(温度・雨・太陽光下)といった、モビリティ環境に要求される部分の強化をさらに追求したと自信を見せる。


今回発表されたLet'snote 4機種 Let'snoteの進化のポイント 新製品ではバッテリー駆動時間をさらに延長

Let'snote CF-Y5

CF-Y5の改良点
 今回、最も大幅な変更が加えられたのがA4サイズのCF-Y5である。

 Intel Core Duoプロセッサ低電圧版L2300(1.50GHz)を採用。性能向上と低消費電力を実現。さらに、キーボードの全面防滴の実現や、天面全体で100kgf加圧振動試験および30cm落下試験に合格する筐体を採用。「唯一、耐100kg級が実現できていなかったYシリーズでも、これを実現した」(松下電器パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部テクノロジーセンター主任技師・谷口尚史氏)という。

 従来から採用している天板部分のボンネット構造を継承しながら、リブ構造と曲面天板を新たに採用。さらに、基板やドライブ、液晶などの主要部分を圧迫から守るためのフローティング構造、底面ボンネット構造、補強バー構造の採用、液晶部分の強化のために環状パイプ構造を採用するなどの工夫が凝らされており、これによって耐久性をアップした。

 防滴キーボードをシリーズで唯一採用したのは、「故障理由では落下が一番多いが、2番目には水やコーヒーをこぼしたことが原因とするケースが多い。なかでも、A4サイズのノートPCでは机に設置して利用することが多いため、水をこぼしたことが故障の原因になっている例が多いため」としている。

 また前モデルに比べて、約28%増となる約9時間の連続バッテリー駆動時間を実現。スーパーマルチドライブ内蔵、14.1型SXGA+液晶を搭載し、重量は1490gと、このクラスでは世界最軽量を達成している。

 価格はオープンプライス。


Let'snote各機種のスペック
 一方、CF-W5は、12.1型液晶ディスプレイおよびスーパーマルチドライブを内蔵したモデルで、標準バッテリーで約12時間の連続稼働時間を実現。このクラスでは最軽量の1199gを達成している。CF-T5は、標準バッテリーで約15時間という世界最長の駆動時間を誇るモデルで、1260gの軽量化を達成。また、CF-R5は、標準バッテリーで約11時間の駆動を達成。10.4型液晶を搭載し、999gとしている。

 いずれの製品もIntel Core Soloプロセッサを搭載することで性能と長時間駆動を強化したほか、従来製品同様、耐100kg級のタフボディを採用している。

 そのほか、セキュリティ設定ユーティリティの搭載により、セキュリティに関する設定項目を一括して管理するほか、USBポートやPCカードスロット、SDカードスロットなどを、個別に有効/無効の切り替えを選択できるようにした。

 バッテリーの充電量を約80%に制御することでバッテリーの寿命を伸ばすエコノミーモードも搭載している。

 価格はいずれもオープンプライス。

 なお、Y5シリーズを含めた全機種に法人向けモデルを用意しており、同モデルでは、3年間の無償保証を提供しているほか、設置から導入、保守、廃棄までのサービス/サポートプログラムの提供、製品構成において、無線LANや液晶、バッテリーの選択を可能にしている。


インテル マーケティング本部の阿部剛士本部長
 会見にかけつけたインテルのマーケティング本部・阿部剛士本部長は、「日本では約6割がノートPCだが、モビリティ環境で利用しているのは、わずか1割に過ぎないだろう。松下電器と協力関係を深めることで、モビリティによる新たな利用環境を創出していきたい」として、今後も協力関係を強化する姿勢をアピールした。



URL
  松下電器産業株式会社
  http://panasonic.co.jp/
  プレスリリース
  http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn060425-1/jn060425-1.html


( 大河原 克行 )
2006/04/25 18:12

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