日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は4月27日、オープンメインフレームの新製品「IBM System z9 Enterprise Class」「同 Business Class」を発表した。5月26日より出荷を開始する。
System z9 Enterprise Classは、従来「IBM System z9 109」と呼ばれていた製品。従来製品と比べて、1/3の規模までCPUの処理能力規模を細分化できるようにしており、小さな処理能力規模を必要とするユーザーニーズにも応えられるようになったという。また4GbpsをサポートしたFICON Express4を採用したほか、データベース専用CPU「System z9 Integrated Information Processor」に対応。データベース関連処理をオフロードすることによって、メインCPUの演算能力をより有効に活用できるとのこと。
一方のSystem z9 Business Classは、73種類の処理能力規模を選択可能なミッドレンジモデル。CPUあたりの処理能力を従来比約36%向上させただけでなく、搭載CPU数を最大7基へ拡張できるようにしたり、メモリを従来比2倍の最大64GBまでサポートするなど、基本性能が強化されている。また、上位機種であるSystem z9 Enterprise Classへのアップグレードパスも用意された。