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最上位となるMX-7000N
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操作部には、10.4型のカラー液晶パネルを採用している
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シャープ株式会社は5月24日、デジタルカラー複合機の新製品として、フラッグシップとなる高速機「MX-5500N」「MX-6200N」「MX-7000N」の3製品を発表した。
同社では、昨年11月に、「ECOROGY」「REVOLUTION」「SOLUTION」の3つの言葉をかけあわせた「ECOLUTION」戦略を掲げ、その第1弾としてMXシリーズ12製品を投入していた。今回の製品は、ECOLUTION戦略の第2弾として、最上位機種にまで、その対応を広げている。
シャープ独自のミクロストナーを高速機としては初めて採用。ざらつき感の少ないち密な画質再生や、人の肌などの中間色の色再現性を高めたほか、従来製品に比べてトナー消費量を約30%削減しているという。
また、4色ドラムを直列に配置したタンデムプロセスエンジンを搭載することで、毎分41枚のフルカラーコピーという高速化を実現した。モノクロコピーに関しては、MX-5500Nが1分間に55枚、MX-6200Nが62枚、MX-7000Nが70枚の印刷が可能。標準で3400枚、オプションで最大7400枚までの給紙を可能にしたほか、カラー原稿の両面同時読みとり原稿送り装置を搭載。また、多機能フイニッシャーやパンチユニットの搭載などにより、「給紙から排紙までの操作性を向上させている」という。
「官公庁や大企業から要望が多かったA3サイズの大容量給紙トレイも新たに用意した」(シャープドキュメントシステム事業本部長商品企画部・山崎公人部長)という。
さらに、黒トナーカートリッジを2本搭載しているため、コピー中にトナー切れとなった場合でも、コピーを中断することなくカートリッジの交換が可能となっている。
情報セキュリティにも配慮しており、電子データのSSL暗号化通信を実現したほか、データ自動消去機能を搭載。さらに、ログイン/パスワードによるユーザー認証機能も搭載している。
また、シャープでは、Sharp OSA(Open Systems Architecyure)によるソリューション対応力を強化。顧客の利用環境にあわせてアプリケーションソフトと連携することで、複合機の機能をカスタマイズできるようにしている。
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ドキュメントシステム事業本部長・井淵良明常務取締役
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シャープドキュメントシステム事業本部長・井淵良明常務取締役は、「国内ではカラー化が進展しており、2008年には金額ベースで80%にまでカラー化率が高まると予想している。全世界で見ても43%に達するだろう。2007年には、当社が全世界向けに出荷する複合機の50%をカラー製品にしたい。今回の製品によって、大企業などのハイボリュームユーザー分野における市場開拓の足がかりとしたい」としている。
価格は、MX-5500Nが291万9000円、MX-6200Nが312万9000円、MX-7000Nが347万5000円。
3機種あわせて月産200台を予定している。
■ URL
シャープ株式会社
http://www.sharp.co.jp/
プレスリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/060524-a.html
( 大河原 克行 )
2006/05/24 16:09
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