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デル、「UltraScale」アーキテクチャの新ディスクアレイ－最大容量は239TB |
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CX3シリーズは、Dell|EMCブランドの「CXシリーズ」ストレージとしては3世代目となるFCディスクアレイ。4Gbps FC接続をホストからスイッチ、ドライブまでエンドトゥエンドで実現する新アーキテクチャ「UltraScale」を採用し、PCI Expressによる相互接続、コントローラ部のCPU強化、キャッシュの増量などによって基本性能を向上させている。また性能が高いだけでなく、「ストレージが止まってしまうと、業務が停止し、事業に大きな影響を与える。大事なのは信頼性で、これが担保されてはじめて性能が生きる」（エンタープライズマーケティング本部 桜田仁隆本部長）との立場から、Dell|EMCブランドの高い信頼性も継承しているとした。 HDDは前世代の「CX700」と比べて倍の480基まで搭載可能。500GBの低価格FC HDD（7200rpm）を利用した場合、最大容量を239TBまで拡張することができるという。HDDはさらに、最大300GBの10000rpmタイプ、最大146GBの15000rpmタイプをラインアップするとともに、「旧システムのHDDも使えるため、既存資源を無駄にすることなく利用できる」（桜田本部長）ようにしている。 3モデル用意された製品のうち、CX3-20は、中小企業や大企業の部署・部門内の小規模データベースやアプリケーション向け、CX3-40は中規模データベース/システム向け、CX3-80は中～大規模のシステム、基幹システム、グローバルシステム向けのストレージとなる。最大容量はCX3-20が59TB、CX3-40が119TB、最上位のCX3-80は前述のように239TB。 ホスト接続用インターフェイスは、下位2モデルが4Gbps FC×4、CX3-80が4Gbps FC×8で、下位2モデルについては、9月にiSCSIをサポートする製品もリリース予定という。デルでは「CX3-80くらいになると、階層化ストレージ（のアーキテクチャ）を採用しているので、iSCSIをサポートする必要はないのではないか」（桜田本部長）としており、上位モデルでのiSCSI採用は見送った。 対応RAIDレベルは0/1/10/3/5。ダブルパリティのRAID 6は対応していない。これに関してデルでは「コストパフォーマンスを重視した結果、ダブルパリティの採用は見送った。ただし、ユーザーのニーズはあると思っているので、技術が枯れてきて安価に提供できるようになれば採用はありうる」としている。 価格は、CX3-20が540万円から、CX3-40が860万円から、CX3-80が1240万円から。SAN構築に際して必要となる機器に関しては、ブロケードやマクデータのFCスイッチ、サードパーティ製のホストバスアダプタ（HBA）などを取り扱っており、デルから一括で提供できるという。またCX3シリーズと接続するサーバーにHBAを無償で組み込むサービスを提供するとともに、コンサルティング部門のリソースを活用し、調査、システム設計や導入支援のサービス、ヘルスチェックサービスなどをあわせて提供していくとのこと。なお11月からは、前世代以前のCXシリーズ向けに、アップグレードパスを用意するとしている。桜田本部長は具体的な販売目標についてはコメントを控えたが、「ストレージはサーバーと比べてまだ認知度が低いので、それと同じくらいのシェアにもっていきたい」との抱負を述べた。 ■ ＵＲＬ デル株式会社 http://www.dell.com/jp/ プレスリリース http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/pressoffice/2006/060529?c=jp&l=jp&s=corp
（ 石井 一志 ）
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