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日立、ブレードサーバーの高密度型やソリューションモデルを市場投入 |
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BladeSymphonyの既存モデルであるBS1000は、XeonもしくはItanium 2を搭載するブレードサーバーで、主に大規模基幹システムを対象として提供されてきた製品になる。日立では、BladeSymphonyを単なるハードウェアととらえず、「仮想化の統合プラットフォームを考えたときに、その基軸になる製品」（執行役専務 情報・通信グループ グループ長＆CEOの篠本学氏）との立場から「統合サービスプラットフォーム」というポジションに位置付けて展開してきた。 今回の強化策は、その方向性をさらに進化させるものという。まず既存路線の強化では、BS1000のサーバーブレードにおいて、デュアルコアXeonをサポート。従来比で約2倍の性能向上を果たしたことに加え、内蔵SAS HDDによる小容量のRAID 5構成に対応している。あわせてItanium 2では、デュアルコアの次期CPU「Montecito」（開発コード名）にも対応を予定。IPF系列では初めて同CPUで導入されるVT（Virtualization Technology）を利用した、日立仮想化機構（仮称）も提供する予定だ。 「仮想化では、最適なリソース配分を考えながら論理区分を作る必要がある。メインフレームで培った仮想化技術をIPF（用のファームウェア）に移植し、これを支援していく」（エンタープライズサーバ事業部長、北野昌宏氏）。 またこれまでは、BladeSymphonyは信頼性を評価されて主に基幹系での利用が多かったというが、今後は異なった分野も狙いたいという思惑があり、そのためにBS320を提供する。この製品は、6Uサイズの筐体に最大10枚のサーバーブレードを収納できる高密度タイプ。PCサーバーからの移行性を意識して100V電源に対応させたほか、最大98kgと軽量化を図り、高密度の収容が可能なようにしている。また「運用性、信頼性は既存のBladeSymphonyで蓄積した技術を生かしている」（北野氏）とのことで、データセンター市場やサーバー統合用途を視野に、販売を進めるとしている。
BladeSymphonyの販売体制自体も整備を急ぐ。2006年度に、製品開発やパートナー販売強化、グローバルビジネスの強化などを目的に100億円規模の投資を計画。6月には「プラットフォーム拡販推進センタ」を立ち上げ、パートナー販売強化のための支援を行っていく予定で、2006年度上半期中に100名程度の規模に拡充する。 価格は、BS320の筐体が59万1465円から、サーバーブレードが32万250円から。またデュアルコアXeon 5000シリーズを搭載するBS1000の新サーバーブレードが49万8750円から。ベースモデルは、BS320の筐体×1、サーバーブレード×3、導入サービスなどが含まれる「クイックスタート」で258万6780円から、などとなっている。 BladeSymphonyの販売目標は、2004年度下期から2006年度までで累計1100億円。現時点では40％ほどを達成しており、このまま順調に推移すれば達成の見込みという。篠本氏は「BladeSymphonyはソリューション販売をする中の基軸になる。2008年度単年度では1000億円の販売を目指したい」と述べた。 ■ ＵＲＬ 株式会社日立製作所 http://www.hitachi.co.jp/ ニュースリリース http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2006/06/0601.html ■ 関連記事 ・ 日立、基幹システムへの適用拡大に向け「BladeSymphony」を強化（2005/05/31）
（ 石井 一志 ）
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