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マーケティング統括本部プロダクトマーケティング本部・高松新吾シニア・スペシャリスト
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サン・マイクロシステムズ株式会社(以下、サン)は6月14日、5月から出荷を開始しているSun Ray 2および6月中旬から出荷を開始するSun Ray 2FSなど、Sun Rayバーチャルディスプレイ・クライアントに関する説明会を開催した。
そのなかで、サン・マイクロシステムズのマーケティング統括本部プロダクトマーケティング本部・高松新吾シニア・スペシャリストは、「2004年頃からシンクライアントに対する需要が増大しているが、Sun Rayは現時点でも、供給が追いついていない状況」として、Sun Ray 2も引き続き好調な出足を見せていることを示した。
Sun Ray 2およびSun Ray 2FSは、Sun Ray 1g Ultra-Thinクライアントの後継機種で、第2世代のシンクライアント製品と位置づけている。従来製品に比べて小型軽量化を実現したほか、価格はSun Ray 2で、3万7000円と戦略的な価格設定としている。
高松シニア・スペシャリストは、「これまでの製品は、ウルトラシンクライアントと呼称していたが、今回の製品では、バーチャルディスプレイ・クライアントと呼び方を変えた。プラットフォームに依存せず、さまざまな環境の画面を表示するということを示すものであり、また、クライアントに関しても、Sun Rayだけでなく、PDAや携帯電話も端末として利用できるようになる」とした。
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Sun Ray 2FS
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Sun Rayシステムの定義
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サンでは、Sun Rayシステムの定義として、Sun Rayバーチャルディスプレイ・クライアント+Sun Rayサーバーとしており、これらをつなぐ仮想レイヤを担うソフトウェアとして、Sun Ray Software 4を提供している。
Sun Ray Software 4は、Sun Ray 2と同時に発表したもので、Sun Rayシステムの管理を行うSun Ray Server Software 3.1に、Windowsとの接続性強化を実現した「Sun Ray Connector for Windows」、およびデスクトップ管理機能の強化として「Sun Desktop Manager」の搭載などを図ったもの。
これにより、Sun Rayバーチャルディスプレイ・クライアント上に、Windowsターミナルサービスやリモートデスクトップへのアクセスが可能になり、Solaris、Linux、Windowsの環境を、画面上にシームレスに表示することができるようになる。
また、「Sun Rayバーチャルディスプレイ・クライアントは、スマートカード1枚を差し込めば、すぐに自分の使用している環境が実現できるリージョナル・ホットデスキング機能を搭載しており、海外出張の際でも、カード1枚を持ち運べば済む。また、CPUや記憶装置を持たないことから、セキュリティ面での高い信頼性があるほか、発熱を抑え、低消費電力も実現している」としている。
Sun Ray 2の消費電力は3.84Wで、一般的なシンクライアントの25%、通常のPCのわずか5%程度となっているという。
また、Sun Ray 2FSでは、光ファイバポートをビルトインしているとともに、デュアルヘッドモードをサポートすることで、最大32画面までのモニターに表示することが可能になるという。
■ URL
サン・マイクロシステムズ株式会社
http://jp.sun.com/
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・ サン、光ファイバインターフェイス搭載のシンクライアント端末など(2006/05/17)
( 大河原 克行 )
2006/06/14 17:10
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