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富士通、PRIMERGYシリーズの新製品3機種を投入-Webサイトでのサーバー直販も開始


 富士通株式会社は6月15日、PRIMERGYの新製品として、デュアルコアXeonプロセッサを搭載した新2Wayサーバー3モデルを発表。7月下旬から順次出荷する。また、6月21日からWebサイトを通じたPRIMERGYシリーズの販売を開始することを明らかにした。

 新たに発表したサーバーは、ラックマウントサーバーのRX200 S3、RX300 S3およびタワーサーバーのTX200 S3。インテルのXeonプロセッサ5050(3GHz)、5060(3.20GHz)、5080(3.73GHz)を搭載。これらの製品は、次期XeonプロセッであるWoodcrest(開発コードネーム)にも対応する予定。

 いずれも、SAS対応HDDをサポート。RAID 1機能付きのSASアレイコントローラを搭載している。また、リモートサービス機能を標準搭載することで、システム管理者が複数のシステムを遠隔地から管理することができるほか、オプションとしてリモート・ストレージ機能やグラフィカル・コンソール・リダイレクション機能を提供しており、これにより、遠隔地からのサーバー操作が行える。

 また、TX200 S3では、ヒートパイプ冷却方式の採用と、温度条件を検知して回転数を自律制御する大口径ファンを搭載することで、冷却効果を強化。同時にアイドル時で36dBという静音性を実現したという。

 「当社従来製品に比べて9dB低い静音化を実現するとともに、図書館並みといわれる他社(=NEC)の水冷タワーサーバーの40dBに比べても静かになっている」(富士通サーバシステム事業本部IAシステム事業部・増田実夫事業部長)としている。

 価格は、RX200 S3が34万7000円から、RX300 S3が41万6000円から、TX200 S3が27万9000円から。いずれも税別。


ラックマウントサーバーのPRIMERGY RX200 S3 ラックマウントサーバーのPRIMERGY RX300 S3 タワーサーバーのPRIMERGY TX200 S3

WEB MART PCサーバは、6月21日午前0時からオープンの予定

WEB MART PCサーバの画面イメージ
 一方、6月21日午前0時からの開設を予定しているネット直販サイトの「WEB MART PCサーバ」は、これまでの業種別営業部門を通じた直販、パートナー販売に次ぐ、PRIMERGYに関する第3の販売ルートとして新たに用意したもの。

 すでに、クライアントPCでは、WEB MARTによるネット直販を開始しているが、WEB MART PCサーバでは、PRIMERGYに関する専任の対応要員を配置し、購入前の見積もり相談、商品仕様相談、納期に関する相談などにも対応するほか、購入後には、商品に関する相談や故障時の修理相談などにも個別に応じる。

 「SOHOや中堅、中小ユーザーなどが対象となり、PRIMERGYの全出荷の約5%程度を見込んでいる」(同社)という。

 取り扱いの対象となるのは、高信頼サーバーおよびブレードサーバーを除く、PRIMERGYシリーズのほか、PRIMERGYバリューモデルといったお買い得製品を用意する。バリューモデルは、タワー型サーバーのTX150 S4およびTX200 S2、ラックマウントサーバーのRX100 S3をベースとした特別モデルとなっている。

 そのほか、PCサーバー専用ディスクアレイのETERNUS SX300や、ソフトウェアのNetCOBOL、Systemwalker Desktopシリーズなども取り扱う。

 サイトのオープンにあたり、期間限定で、特別価格モデルの販売や購入額に応じた割引クーポンの提供、送料無料キャンペーン、バックアップ装置同時購入者に対するバックアップ媒体の無料キャンペーンなどを用意しているという。



URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/06/15-1.html


( 大河原 克行 )
2006/06/15 19:14

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