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W-ZERO3[es]
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W-ZERO3(左)やWX310(右)との比較
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W-ZERO3[es]をアピールする、シャープの松本副社長(左)、ウィルコムの八剱社長(中)、マイクロソフトのヒューストン社長(右)
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株式会社ウィルコムは7月4日、Windows Mobile 5.0を搭載したPDAライクなPHS端末「W-ZERO3[es]」を発表した。サイズは従来のW-ZERO3よりも小型化されており、携帯電話に近いデザインとなっている。価格はオープンプライスだが、同社の直販サイトでは、年間契約ありの新規購入時で2万9800円、なしの場合3万3800円で販売される。機種変更の場合は10カ月以上の場合で2万9800円から。7月14日より予約を受け付け、27日より販売を開始する予定。
W-ZERO3[es]は、先に発売されているW-ZERO3と同様、ウィルコムとシャープ、マイクロソフトの3社共同で開発されたPHS端末で、超小型無線通信モジュールの「W-SIM」を利用する点も同じだが、無線LAN機能は省略された。本体をスライドすると現れるQWERTY配列のキーボードとダイヤルキーをあわせて備えるデュアルキーボード構造を採用し、キーボード収納時のデザインは、より携帯電話に近くなっている。
CPUはインテルPXA270 416MHzを搭載し、128MBのフラッシュメモリ(ユーザーエリア約60MB)と64MBのSDRAMを備える。外部メモリはminiSDが利用可能だ。液晶は65536色、VGA(640×480ドット)表示可能な2.8型で、タッチパネルにも対応する。カメラは有効画素数約131万画素で、QRコードやマクロ撮影もできる。
またUSBポートは新たにホスト機能に対応し、周辺機器を接続することも可能になった。今後は、プリンタやBluetooth、ワンセグ、キーボードといった対応製品がサードパーティなどから順次投入される予定で、省略された無線LAN機能もminiSDカードスロットなどを利用するオプションとして提供されるという。
サイズと重量は、約56×135×21mm(W×H×D)、約175g。連続待受時間が最大500時間、連続通話時間が約7時間となり、いずれもW-ZERO3より改善されている。
アプリケーションは、WebブラウザでInternet Explorer Mobileに加えてOpera Mobileが採用されたほか、日本語入力でもMicrosoft IMEだけでなくATOKが搭載された。ATOKでは予測変換機能もサポートされ、ダイヤルキーとQWERTY配列キーボードの、どちらの場合にも利用できる。そのほか、Outlook互換とW-ZERO3メールの両メールソフトと、Excel Mobile、Word Mobile、PowerPoint Mobile、PDF Viewer、Windows Media Player 10 Mobileなどを搭載。加えて、Java実行環境「JBlend」もサポートする。ウイルス対策はマカフィーが対応する予定とのこと。
「W-ZERO3はPCにかなり近いモバイル環境を提供するものとして利用していただいているが、今回はケータイユーザー向けに、手軽さと一つ上の楽しさや便利さを加えたものとして提供する。PCでもないケータイでもない第3のコミュニケーションツールとして、通信融合端末の市場がますます大きく広がることを確信して、自信を持って出す」(シャープの代表取締役副社長、松本雅史氏)。
■ URL
株式会社ウィルコム
http://www.willcom-inc.com/ja/
ニュースリリース
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2006/07/04/index.html
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( 石井 一志 )
2006/07/04 18:20
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