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日立、仮想化機構を搭載したItanium 2 9000番台採用ブレードサーバー


 株式会社日立製作所(以下、日立)は7月19日、ブレードサーバーを利用した統合プラットフォーム「BladeSymphony」のラインアップに、最新のデュアルコアItanium 2 9000番台を搭載した新サーバーブレードを追加すると発表した。価格は228万9000円からで、8月31日より出荷を開始する。

 今回Itanium 2 9000番台搭載モデルが用意されるのは、BladeSymphonyのハイエンドモデルである「BS1000」。デュアルコア化などによって最大約2倍の処理性能向上が見込めるほか、日立独自のチップセットによって実現されるサーバーモジュール間のSMP機構によって、最大8CPU(16コア)のSMP構成を可能にしている。

 また今回の新製品には、ハードウェアレベルで実現される日立独自のサーバー仮想化機構も搭載されている。これによって、物理サーバー上のリソースを複数の論理パーティションに分割して利用できるようになるため、複数サーバーを1台に統合することが可能になり、管理コスト、ライセンスコストなどの削減を見込めるという。

 この仮想化機構は、日立がメインフレームで培った仮想化技術などを生かして開発されており、高性能・高信頼なシステム構築を可能にしていることから、大規模なデータベース処理や基幹業務にも適用できるとのこと。またインテルの仮想化技術であるVT(Virtualization Technology)との連携にも対応している。

 あわせて日立では、最新の仮想化環境をユーザーが安心して利用できるように、ユーザーごとの要件に応じたコンサルティングから、システム設計・構築、運用・保守、機能拡張などまでの各種サービスも提供する。さらに、BladeSymphonyを中核としたシステム検証施設「BladeSymphony・コンピテンス・センタ」において、サーバー仮想化機構を利用したシステムの構築・評価支援環境も提供するとしている。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2006/07/0719a.html

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( 石井 一志 )
2006/07/19 19:14

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