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TX7/i9610
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日本電気株式会社(NEC)は7月19日、最新のデュアルコアItanium 2 9000番台を搭載したスカラサーバー「TX7/i9610」を発表した。分子科学・材料設計、構造解析、機械設計、流体解析などの科学技術計算分野を対象とした製品で、価格は3591万円から。
TX7/i9610は、Montecitoのコード名で開発されていた最新Itanium 2を搭載した、科学技術計算向けサーバー。NECが独自開発したA3(キューブ)チップセットによって、メモリバンド幅を従来比4倍に拡大したほか、同社がスーパーコンピュータやメインフレームで培った高速メモリアクセス技術などが盛り込まれている。また最大32CPU、512GBメモリの搭載を可能にするなど、スケーラビリティも向上。従来比2倍の409GFLOPS(理論ピーク性能)を実現したという。
OSにはノベルのSUSE Linux Enterprise Server 9を採用しており、大規模システムに最適なスケジューラやリソース管理機能などを備えているとのこと。また、SUSE Linuxの多様な流通アプリケーションソフトの利用やユーザープログラムの移植も容易だとしている。
すでに東北大学情報シナジーセンターでは、Itanium 2を32基搭載したTX7/i9610を3ノード導入して運用を開始しており、初代Itaniumを搭載したNECの「TX7/AzusA」と比較して、Gaussianをはじめとするアプリケーションにおいて、コアあたり2.1~4.4倍の性能向上を実現したとのことである。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0607/1901.html
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( 石井 一志 )
2006/07/19 19:43
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