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レノボ、ワイド液晶搭載ノートPC「ThinkPad Z Series」の新モデル


 レノボ・ジャパン株式会社は8月4日、ワイド液晶搭載ノートPC「ThinkPad Z Series」の新モデルとして、A4ワイド・モバイル「Z61t」、A4ワイド・スタンダード「Z61m」、A4ワイド・スタンダードワークステーション「Z61p」の3機種を発売すると発表した。すべて同日から出荷開始する。


Z61t Z61m Z61p

Z61tとZ61mでは、トップカバー素材にチタンを採用しモデルが用意される
 新モデルのキーワードは「パフォーマンス」と「ユーザビリティ」。「パフォーマンス」については、最新版のIntel Centrino Duoモバイルテクノロジに対応することで、高パフォーマンスを実現。Core Duoを搭載可能なほか、モバイルインテル945GM/PM Expressチップセット、インテル3945 ABG無線LAN(IEEE 802.11a/b/g対応)を搭載し、大幅な性能強化を図っている。

 「ユーザビリティ」では、新テクノロジーとデザインを採用。もっとも液晶が小型のZ61tでも、WXGA+(1440×900ドット)表示可能なワイド液晶をCore Duo搭載の全モデルで標準装備した。これによって、PowerPointやAcrobat文書のプレビュー画面、グラフィックスソフトのツールバーなど、画面の両サイドを使用するアプリケーションでも、作業領域を圧迫することなく活用することが可能になる。

 また、Z61tとZ61mには、トップカバー素材にチタンを採用したチタニウム・トップカバーのモデルを用意。チタンは高い硬度をもちながら鋼に比べて約60%軽く、ほかのどの金属よりも比強度(重量対強度)が大きいのが特徴で、スクラッチや圧力に強く、耐指紋性能も向上している。

 さらに、同モデルには、LCDベゼルにカメラと集音性に優れるステレオマイクが組み込まれており、テレビ会議やチャットなど、用途の幅を広げることができる。特に薄型筐体のZ61tでは、1mm単位のメカデザイン調整を施すことでLCDベゼルへの内蔵を実現したという。

 セキュリティ機能についても、全モデルに指紋センサーを搭載するとともに、指紋センサーユーティリティをバージョンアップ。また、最新のTCG1.2に準拠したTPM(セキュリティチップ)を搭載し、より強固なセキュリティを実現している。

 このほか、HDD保護機能として「ハードディスク・アクティブプロテクションシステム」を引き続き搭載しているのに加え、「HDDショック・マウンテッド・ドライブ」、「HDDショック・アブソーバー」、「ThinkPad Roll Cage」といった各機能によって耐衝撃性能を2倍にアップさせている。


 各モデルの主な特徴を見ると、Z61tでは、新テクノロジーを搭載しながらA4 ThinkPad最軽量を実現。最軽量モデルは重量2.1kgで、ウェイトセーバーベゼル搭載時は2kgを下回る1.92kgまで軽量化を図ることができる。液晶はWXGA(1280×800ドット)もしくはWXGA+表示可能な14.1型ワイドを採用し、インターフェイスはGigabit Ethernetやマルチカードリーダー(SDカード/MMC/xDピクチャー)、USB 2.0×3、IEEE 1394、モデム、PCカードスロット(Type2)などを備えている。Core Duoモデルのほか、Celeron M搭載の廉価モデルも用意されている。

 価格例は、Core Duo T2300E、512MBメモリ(最大2GB)、80GB HDD、DVDスーパーマルチ、WXGA+表示可能な14.1型液晶、カメラなし、Windows XP Professional、Microsoft Officeなし、といった構成で19万2150円。CPUをCore Duo T2400に、HDDを100GBに変更し、カメラを追加したチタニウム・トップカバーモデルは22万2600円。

 Z61mは、ThinkPadで最も大きい15.4型液晶を搭載。Wide Viewing Film(WVF)技術によって、130度の広視野角と500:1の高コントラスト比を実現している。またグラフィックではATI Mobility RADEON X1400/X1300搭載モデルを用意。Core Duo、ワイド液晶とあわせて、より快適なグラフィック環境を提供する。新しいマルチカードリーダー(SDカード/MMC/メモリースティック/xDピクチャ)を搭載しているのも特徴で、インターフェイスはそのほか、Gigabit Ethernet、USB 2.0×3、IEEE 1394、モデム、PCカードスロット(Type2)、Expressカードスロットなどを備える。こちらもZ61t同様、Celeron M搭載の廉価モデルが用意されている。

 価格例は、Core Duo T2300E、512MBメモリ(最大2GB)、80GB HDD、DVDスーパーマルチ、WSXGA+(1680×1050ドット)表示可能な15.4型液晶、MOBILITY RADEON X1300、カメラなし、Windows XP Professional、Microsoft Officeなし、といった構成で20万3700円。CPUをCore Duo T2400に、HDDを100GBに、グラフィックをMOBILITY RADEON X1400に変更し、カメラを追加したチタニウム・トップカバーモデルは24万9900円。

 Z61pは、ThinkPadで最も大きく最も高解像度となるWUXGA(1920×1200ドット)表示可能な15.4型液晶を初めて搭載。1台でマルチモニタ同等の作業性が実現可能という。インターフェイスはマルチカードリーダー(SDカード/MMC/メモリースティック/xDピクチャ)、Gigabit Ethernet、USB 2.0×3、IEEE 1394、モデム、PCカードスロット(Type2)、Expressカードスロットを備え、Bluetoothも搭載する。

 価格は、Core Duo T2500、1GBメモリ(最大2GB)、100GB HDD、DVDスーパーマルチ、MOBILITY FireGL V5200、Windows XP Professional、Microsoft Officeなし、といった構成で34万9650円。



URL
  レノボ・ジャパン株式会社
  http://www.lenovo.com/jp/
  プレスリリース
  http://www.lenovo.com/news/jp/ja/2006/08/0804.html


( 石井 一志, 唐沢 正和 )
2006/08/04 12:22

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