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ブロケードがダイレクタのポート密度を5割増しに拡張-ファイルサービス関連製品も機能強化


 米Brocade Communications Systemsは9月11日(米国時間)、ダイレクタ用新モジュールなどのハードウェア製品と、スイッチ用OSをはじめとするソフトウェア製品のアップグレードを発表した。国内では、ブロケードコミュニケーションズシステムズ株式会社(以下、ブロケード)が販売を担当する。

 今回発表された製品のうち、ハードウェアは、ダイレクタであるSilkWorm 48000用の48ポートFCブレード「SilkWorm FC4-48」と、同じく8ポートiSCSI/8ポートFCのブレード「SilkWorm FC4-16IP」。前者はブレードあたり48基の1/2/4Gbps FCポートを備え、ダイレクタのポート密度を、これまでの50%増しである最大384ポートまで拡張することが可能だ。もちろん、ほかのブレードと同一筐体内で混在することもできる。

 後者はPCサーバーなどのiSCSIホストを、FCストレージにブリッジするためのゲートウェイ製品。ホスト向けの1000BASE-Tポート×8と、ターゲット向けの1/2/4Gbps FCポート×8を備えており、1000BASE-Tポート1つあたり32のiSCSIイニシエータをサポートした。

 ソフトウェア製品では、まずスイッチ向けOS「Fabris OS」の新版「同 5.2」が提供される。この新版では、新ハードウェア2製品の利用が可能になったことに加えて、FCIPのI/Oパフォーマンス向上、障害時のトラブルシューティングなどに利用するポートミラーリング機能、物理的なファブリックのポート/デバイスの一部をグループ化し、限定された管理権限を与えることで階層化管理を可能にする、「Virtual Fabric」機能などが追加されている。

 また、各種ソフトウェア製品も強化されている。SANベースのデータ移行ツール「Tapestry Data Migration Manager」では、これまでオフラインのみサポートしていたデータ移行をオンラインでもできるようにしたほか、ヘテロジニアス環境を新たにサポートした。

 さらに、ブロケードが最近力を入れているファイルサービス関連の製品もバージョンアップする。1)ファイルデータを論理的に統合・仮想化する「Tapestry StorageX」におけるデータ移行スピードの高速化、2)WAFS製品「Tapestry WAFS」におけるTCPベースのアプリケーションサポート、3)アクセス管理ソフト「Tapestry MyView」における、セキュリティ管理機能の追加、といった各種機能追加が実施されている。Tapestry WAFSでは、従来のアプライアンスでの提供に加えて、今後は主にパートナー向けにソフトウェアでの提供も開始するとのことで、パートナーのハードウェアと組み合わせての提供も行われる見込みである。



URL
  ブロケードコミュニケーションズシステムズ株式会社
  http://www.brocadejapan.com/
  プレスリリース
  http://www.brocadejapan.com/news/index_press_text.php?key=20060912094410


( 石井 一志 )
2006/09/12 18:52

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