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NEC、90cmの落下やマイナス20度に耐える堅牢ノートPC |
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FC-N21Sは、高い堅牢性を備えた1スピンドルノートPCで、従来製品「FC-N11F」の後継製品として発売されるもの。落下耐久性に加えて、ファンレス設計、車載可能な耐振動・衝撃設計を採用した堅牢なモデルに仕上がっているという。また、全方位からちりや水の侵入を防ぐ防塵（ぼうじん）・防滴性を備え、IP54規格に準拠した。利用可能温度も、通常モデルで5～45度、広温度範囲HDD/バッテリ利用時でマイナス20～50度と、幅広い範囲を実現している。 さらに、HDDに代えてシリコンディスク（フラッシュメモリ）を選択でき、いっそうの耐久性向上が可能。可動部分のあるHDDを利用しないことで、広い範囲の温度で24時間以上の連続使用が可能になったという。 表示部は、液晶画面が反転するコンバーチブル仕様のタッチパネルになっていることから、堅牢性や防塵（ぼうじん）・防滴性能とあわせて、さまざまなシーンで活用可能。倉庫内や夜間など暗い場所での作業に適したバックライト付きキーボードもオプションで用意したほか、ネットワーク機能の強化なども行われている。セキュリティも、TPMセキュリティチップの搭載、指紋センサー（オプション）の提供、HDD暗号化機能などとあわせて、高い性能を実現しているとのこと。 主なスペックは、Core Solo U1400（1.20GHz）、モバイルインテル945GM Expressチップセット、256MB～2GBのメモリ、60GB SATA HDD（広範囲温度HDDは40GB ATA）、XGA（1024×768ドット）表示可能な12.1型タッチパネル液晶など。OSはWindows XP ProfessionalもしくはMIRACLE LINUXを利用できる。なおシリコンディスク利用時は8GB程度の小容量となるため、フル機能のWindows XPではなく、LinuxやWindows XP Embeddedなどでの利用を想定しているとのこと。 インターフェイスは、USB 2.0×3（挿抜耐性強化版×1を含む）、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1、シリアル×1、PCカードスロット、SDメモリスロット、モデムなどを備え、ネットワークはIEEE 802.11a/b/g無線LANも利用可能。バッテリ駆動時間は標準バッテリ、広温度範囲バッテリとも約8時間で、従来製品よりも3時間ほど延びた。 重量は従来製品よりも22％軽減された2.5kg。オプションのシリコンディスク、約4時間駆動の軽量バッテリを選択すれば、2.3kgまで軽量化できる。サイズは284×255×48mm（W×D×H）。なお、シリコンディスクや軽量バッテリ、広温度範囲HDD/バッテリ、Linuxプリインストールの提供などは2007年3月からになる。
今回は、堅牢性や性能面を強化したこの製品により、年間で2～3万台というこの市場で、シェア3～4割の獲得を当面の目標に販売活動を展開したい意向。産業用のファクトリーコンピュータで培ってきた20年のキャリアを生かした新製品を、建設・通信・鉄道といった業種での現場作業端末や、検査・整備業務用の端末、防衛・消防・警察などの特殊車両搭載端末、といった市場へ売り込み、今後2年間で2万台の販売を見込むとしている。 ■ ＵＲＬ 日本電気株式会社 http://www.nec.co.jp/ プレスリリース http://www.nec.co.jp/press/ja/0612/0503.html
（ 石井 一志 ）
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