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日本HP、Itanium 2 9000番台搭載のエントリーサーバー |
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中小規模の高信頼サーバー市場を狙う
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rx2660は、2Uサイズのラック型サーバー。最新のItanium 2 9000番台を最大2基搭載でき、HPが独自開発したzx2チップセットとの組み合わせで高いパフォーマンスを実現可能という。またzx2チップセットが備える、メモリチップが2つ故障してもシステムに影響を与えない「ダブルチップスペアリング」機能、Itanium 2 9000番台が持つキャッシュセーフ技術などによって、信頼性も向上している。 管理性の高さも、強調材料の1つ。前面に配置されたSystem Insight Displayによってサーバー内部の各コンポーネントの状態を一目で確認できるほか、リモート管理機能「Integrated Light Out2」も搭載した。 CPUは、デュアルコアのItanium 2 9040（1.60GHz/18MB）と同 9015（1.40GHz/12MB）、シングルコアの同 9010（1.60GHz/6MB）のいずれかを搭載可能。次期Itanium 2としてインテルが開発しているMontvale（開発コード名）へのアップグレードもサポートする。メモリは1～32GBを搭載でき、HDDは2.5型SASタイプを最大8基内蔵可能になった。 価格は、HP-UX 11i v2 Foundation OEをプリインストールする「HP Integrity Quick Value」の場合、Itanium 2 9010×1、1GBメモリ、36GB HDD、DVD-ROMを搭載した構成で52万5000円から。
また高信頼サーバー領域の中でもデータベースサーバーとしてのニーズが特に高いとのことで、日本HPでもこの領域を重点的に狙う。展開にあたっては、大きなシェアを持つOracle Databaseのライセンス体系がItanium 2に対して有利になっていることも、他社製品に対する優位点として強調していくという。 Itanium 2搭載機でOracle Databaseを利用する場合、ほかのRISCプロセッサと比べて有利な価格設定がされているほか、安価なStandard Editionを適用できるケースが多くなることから、例えばSolaris、AIXといった競合製品と比べ、「トータルコストをおおよそ3～4割ほど削減できる」（ビジネスクリティカルサーバ製品本部 サーバプロダクトマーケティング部の森成隆部長）。榎本本部長も、「イニシャルコストだけに目がいきがちだが、本当に重要なのはトータルのコストを考えること。ハードウェアコストが同等であっても、当社の場合は、競合よりも安価に提供できるだろう」と述べた。 さらにデータベースユーザーに対しては、「HP Simple Cluster Pack」も発売する。クラスタ構成のOracle Databaseを、必要なハードウェア、ソフトウェア、導入支援サービス、保守サポートとともに提供するもので、トータルの価格も2割程度割り引く。すでに検証済みの構成をパッケージ化しているため、「時間のかかる設計工程を短縮でき、納期を4割程度削減できる」（榎本本部長）。なお、当初は既存製品の「Integrity rx3600」「同 rx6600」ベースで販売し、今後はrx2660も対象にしていく予定としている。価格は2900万円から。 ■ ＵＲＬ 日本ヒューレット・パッカード株式会社 http://www.hp.com/jp/ ニュースリリース http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2007/fy07-033.html ■ 関連記事 ・ 日本HP、IPFサーバーに“Montecito”搭載モデルを追加－エントリーモデルも拡充（2006/09/07）
（ 石井 一志 ）
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