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沖データ、セキュリティ機能を徹底強化したカラーLEDプリンタ新機種など


C8800dn

プリンティング・ソリューション推進部 第一課長の末本輝之氏
 株式会社沖データは1月24日、セキュリティ機能を強化した小型A3カラーLEDプリンタ「C8800dn」、小型ドットインパクトプリンタ「MICROLINE 6300FB」を発表した。どちらも2月上旬からの出荷を予定し、価格はそれぞれ28万1400円と12万3900円。

 今回の新製品を発表したことで、プリンティング・ソリューション推進部 第一課長の末本輝之氏は、「これで、当社のカラーLED、ドットインパクト、モノクロLEDの各種ラインアップによるプリンタのビジネスモデルが確立した。基本的な印刷機能からセキュリティ対策まで含めて、ほとんどのユーザーの要求に応えることができるはず」と述べた。

 C8800dnは、カラーLEDプリンタ「Cシリーズ」の最新版で、プリントデータやプリントアウトした紙文書からの情報漏えい対策として、さまざまなセキュリティ機能を搭載したモデル。今回、新たに搭載されたセキュリティ機能として、オプションの「セキュリティキット」を装着することで、プリンタ内部のHDDに蓄積された印刷データの暗号化が可能となった。

 この機能については、「3月末までには、ITセキュリティ認証(ISO/IEC 15408準拠)の取得を予定している」(末本氏)とした。その上で、「無事に取得となれば、今までは一部の高額なデジタル複合機やプリンタでのみ可能だった、印刷データのセキュリティ対策を安価なカラープリンタでも実践できることになる」とした。

 また、ICカードによる認証印刷機能も搭載された。PCとプリンタにつないだカードリーダーに、PCからプリント実行する時と実際にプリンタからプリントアウトする時に、2度ICカードを読み込ませる。これにより、印刷者の本人認証が行えるとともに、目の前でプリントを行い、即座に文書をピックアップできるため、書類の放置や盗み見による情報漏えいを予防することが可能となる。そのほかIEEE 802.1Xにも対応した。


C8800dnが実現する3つの高度なセキュリティ ITセキュリティ認証(ISO/IEC 15408準拠) ICカード認証印刷機能

 そのほか、HDD内の印刷データを消去する「ジョブイレース機能」や、「SSL/TLS通信」、プリントしたユーザー名や日時、重要・社外秘などの文字列を強制的に加える「ログオン情報強制印刷」などのセキュリティ機能も、従来機から継承されている。

 インターフェイスとしては、100BASE-TX/10BASE-T×1、USB2.0のほか、IEEE std 1284-1994準拠双方向パラレルが新たに追加された。


ジョブイレース機能 ログオン情報強制印刷

代表取締役社長 CEOの前野幹彦氏
 MICROLINE 6300FBは、印刷トラブルを低減するため、用紙を水平に給紙する水平インサータ方式を採用した小型ドットインパクトプリンタ。従来機に比べ約20%の小型化と約7kgの軽量化を実現している。高速印字も特徴の一つで、高速モード時で漢字全角133文字/秒が可能という。このため、相手を待たせることのできないカウンター業務などに最適とのこと。

 沖データでは、両製品とも年間5000台を販売目標とした上で、「現在、当社の販売実績は国内2位だが、2007年には第1位となることを有言実行の目標として宣言する」(代表取締役社長 CEOの前野幹彦氏)とした。



URL
  株式会社沖データ
  http://www.okidata.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.okidata.co.jp/info/2007/news_070103.html
  http://www.okidata.co.jp/info/2007/news_070104.html


( 川島 弘之 )
2007/01/24 18:30

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