株式会社大塚商会は、Windows Vista EnterpriseをプリインストールしたPCを、「ここからセキュリティ!Windows Vista バリューパック」の名称で3月15日より販売を開始する。最少5台から購入できる。
最新のクライアントPC向けOSであるWindows Vistaには、セキュリティ機能などが強化されたVista Enterpriseが企業向け製品としてラインアップされている。しかし同製品は一般には市販されず、マイクロソフトの法人向けライセンス体系である「ボリュームライセンス」でのみ提供されており、企業がこれを導入しようとした場合には、ライセンスを購入した後で、自らOSのインストールや初期設定を行う必要があった。
そこで大塚商会では、ボリュームライセンスを同社から購入するユーザーを対象に、Vista Enterpriseをプリインストール/セットアップするパッケージを提供することにした。提供されるPCでは、HDD暗号化機能「BitLocker」の導入やUSBメモリの利用禁止など、セキュリティ設定があらかじめ施されているほか、最新のOffice Standard 2007もプリインストールする。
また仮想PC環境構築ソフト「Virtual PC」と、その上で動作するWindows XP Professionalの仮想環境をプリセットアップすることによって、Windows Vistaで動作しない既存アプリケーションとの互換性も確保できるとのこと。なおVista Enterpriseでは、最大4つまでの仮想OSを無償で稼働させる権利が付属するため、今回提供する仮想環境については追加のライセンス費用は発生しない。
PCは、東芝、NEC、日本HP、レノボといった各社の製品から選択可能。価格は、現在検討中としている。大塚商会では、初年度1万台の販売を見込む。
■ URL
株式会社大塚商会
http://www.otsuka-shokai.co.jp/
ニュースリリース
http://www.otsuka-shokai.co.jp/corporate/release/2007/070205.html
( 石井 一志 )
2007/02/06 17:01
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