日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は4月11日、ビジネスサーバー「IBM System i」のミッドレンジモデル「IBM System i 515 Express」「同 525 Express」を発表した。4月20日より出荷を開始する。
System i 515 Expressでは同シリーズで初めて、CPU性能に応じた価格設定ではなく、OSのユーザー数に応じたライセンス価格を設定し、最小5ユーザーから最大40ユーザーまで、5ライセンス単位でOSライセンスを購入できる。このため、少ないユーザー数で利用する場合は、システムの使用料を抑えながらも、i5/OSの持つすべての機能を利用できるようになったという。
CPUにはPOWER 5+(1.9GHz、最大2コア)を採用し、従来の同等機「IBM iSeries モデル250」に比べ約10倍の価格性能比を発揮するとのこと。メモリは最大16GB、HDD容量は最大560GBまでサポートする。またオプションで仮想化機能「LPAR」にも対応できるほか、管理画面はGUIで操作を行え、オープン系OSの操作に慣れたユーザーも違和感なく利用可能。PHPにも対応するため、基幹業務系だけでなくWebサーバーまでの幅広い用途で利用できるとのこと。価格は264万4425円から。
一方のIBM System i 525 Expressも、System i 515 Expressと同様のユーザー数に応じたOSライセンス価格を採用しており、30ユーザーから10ユーザー単位でライセンスを購入可能。またCPU利用に応じて課金する「キャパシティ・オン・デマンド(COD)」にも対応し、柔軟なシステム導入や運用を可能にした。日本IBMによれば、複数サーバーにまたがる小規模システムの統合目的や、将来のシステム増強や拡張に備えて中位機種を購入したいユーザーに最適という。CPUはPOWER 5+(1.9GHz、最大2コア)を搭載。メモリは最大32GB、HDD容量は最大39TBまでサポートしている。価格は1306万1790円から。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/20070411001.html
( 石井 一志 )
2007/04/11 14:59
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