富士通株式会社と米Sun Microsystems(以下、Sun)は4月17日、オープンシステムの優位性とメインフレームクラスの信頼性をあわせ持つ新サーバー製品を発表した。「SPARC Enterprise」のブランド名で販売される。
SPARC Enterpriseサーバーは「SPARCプロセッサ」と「Solaris 10」を搭載した高信頼性のサーバー製品。SPARCサーバーの中では最速を誇り、「SAP ERP 2005」、「Oracle Database 10g」および「Solaris 10」の組み合わせによるベンチマークテストで同時アクセス数7300ユーザーという、16プロセッサシステムにおける世界記録(4月17日時点)を樹立したという。
機能面では、パーティショニング技術やドメイニング技術を採用したほか、ダウンタイムを最小限に抑えるよう、メモリやプロセッサを含む部品のホットスワップ対応、ハードウェアの冗長構成、命令リトライ、メモリミラー機能、広範な診断・修復機能などを搭載する。
また、SunではSolarisにおける100%バイナリ互換性を保証。富士通の「PRIMEPOWER」およびSunの「Sun Fire」のユーザーは安心して利用できることをコミットした。
製品構成としては、エントリーモデルからミッドレンジおよびハイエンドモデルまでの6つのモデルを用意。エントリーモデルの「SPARC Enterprise T1000」「同 T2000」ではSun開発の「UltraSPARC T1プロセッサ」を、ミッドレンジおよびハイエンドモデルの「SPARC Enterprise M4000」「同 M5000」「同 M8000」「同 M9000」では富士通開発の「SPARC 64VIプロセッサ」を搭載している。機能的な差異はないとのこと。
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SPARC Enterprise M9000
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同 M8000
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同 M5000
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■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
プレスリリース
http://jp.sun.com/company/Press/release/2007/0417.html
( 川島 弘之 )
2007/04/18 17:42
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