日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は5月7日、LTOの最新規格「LTO Ultrium4」に準拠したテープドライブ「IBM System Storage TS2340テープ・ドライブ Expressモデル」と、既存製品への機能拡張を発表した。
TS2340テープ・ドライブ Expressモデルは、LTO Ultrium4に対応したエントリークラスのテープドライブ。3Gbps SASおよびUltra 160 SCSI(LVD)接続に対応し、カートリッジ1巻あたり最大1.6TBの記録容量(2:1圧縮時)と最大240Mbps(同)の転送速度を持つ。カートリッジはLTO Ultrium4のほか、同 Ultrium3の読み書き、同 Ultrium2の読み込みをサポートした。価格は121万円で、5月11日より出荷を開始する。
【お詫びと訂正】初出時、記録容量の単位を間違って記載しておりました。お詫びして訂正します。
機能拡張が行われたのは、「IBM System Storage TS3310テープ・ライブラリ」と「IBM System Storage TS3500テープ・ライブラリ」の両製品。ともに、LTO Ultrium4ドライブの搭載が可能になっている。同ドライブ搭載時の価格は、それぞれ599万円から、1180万円から。
なお今回発表されたこれらの製品では、LTO Ultrium4で強化された暗号化機能が拡張されており、日本IBM独自の暗号化オプションソフト「暗号鍵マネージャー・コンポーネント(Encryption Key Manager)」を利用できる。このEncryption Key Managerを用いると、AES方式でデータを高速に暗号化を行えるほか、データ暗号化で作成された共通鍵を、さらに非対称暗号化アルゴリズム方式で暗号化できるとのことである。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/20070507001.html
( 石井 一志 )
2007/05/07 12:56
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