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DDシリーズ
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丸紅ソリューション株式会社(以下、MSOL)は5月8日、米Data Domainのバックアップアプライアンス「DDシリーズ」の販売を開始すると発表した。
DDシリーズは、独自の非重複化技術「De-Duplication」を用いて、物理バックアップ容量を大幅に削減できる製品。送られてくるバックアップデータの構成要素を分析して、保存済みのものと重複する部分を省き、新たな要素や更新された要素だけを記録することで、ディスクスペースの利用効率向上と、ディザスタリカバリにおけるデータ複製時間の短縮を実現できる。
平均的な圧縮効率は、初回フルバックアップ時が2~4倍、差分バックアップ時が6~7倍で、2回目以降のフルバックアップ時は実に50~60倍に及ぶとのこと。トータルでは約20倍の圧縮効果があり、記憶量あたりの投資コストはテープと同等水準以上になるという。
プロトコルはNFSとCIFSをサポートしており、バックアップソフトからはNASとして認識されるため、既存のバックアップ環境を変更せずに導入できる点も特徴。またオプションソフトとしては、圧縮して格納したデータをWAN経由でリモートへ自動複製する「Replicator」と、FC(ファイバチャネル)接続を利用する仮想テープライブラリソフト「VTL」も用意された。VTLを使用すると、あたかもテープライブラリであるかのようにDDシリーズを用いることができる。
ラインアップは、物理容量960GBの「DD410」から、同7.5TBの「DD560」までの4製品が用意された。DD560では外部筐体を利用すると、22.5TBまでの拡張も可能だ。インターフェイスはいずれも1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポート×2を標準で備え、オプションでGigabit Ethernetポート×2、FCポート×1を拡張できる。
価格は520万円から。MSOLでは、主に大企業を対象とした直販と、パートナーであるSIerとの協業によるソリューション提供をあわせて、初年度3億円の売り上げを見込んでいる。
■ URL
丸紅ソリューション株式会社
http://www.msol.co.jp/
ニュースリリース
http://www.msol.co.jp/news/datadomain/
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