このサーバー集約への期待と現実とのギャップを埋めるためには、システムの柔軟性、運用の容易性、業務の継続性などが求められると増田氏は話す。PRIMERGY BX620 S4とSRC Virtual server Editionは、こうした課題に対するソリューションとなる。
サーバーブレードとしては、ラックマウント型サーバーにも匹敵する最大10ポートの拡張性を実現した「PRIMERGY BX620 S4 サーバーブレード」を提供。低電圧版のXeon L5320(1.86GHz)を最大2個、147GBの大容量2.5型HDDを最大2個搭載可能にしたほか、「Red Hat Enterprise Linux 5」に対応するなど最新技術もキャッチアップした。価格は57万6000円(税別)で、6月上旬から提供開始。
一方のSRC Virtual server Editionは、ブレードサーバーを仮想化することで運用性、可用性を向上し、インフラ最適化を実現するための管理ソフト。今回のVirtual server Editionは、ブレードサーバー向けの機能を大幅に強化したものとなる。具体的には、VMwareによる仮想サーバーの構成を自動収集し、物理・仮想環境の統一管理ビューを実現したほか、ブレードサーバーのSAN接続性も強化。PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード向けの「SAN接続仮想化オプション」と同ソフトを連携させることで、ブレードサーバーの追加や交換時に伴うSANの変更が不要になる。さらにVMware HA機能との連携により、物理・仮想の混在環境において、1台の予備サーバーを共有可能にした。このため、経済性に優れたN対1スタンバイシステムが構築できるとのこと。価格は9万円(税別)で、9月から提供開始。