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商品企画部 担当部長の佐志田伸夫氏
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エーピーシー・ジャパン株式会社(以下、APCジャパン)は5月29日、データセンターにおける冷却ソリューションの新製品として、新開発の空冷式「InfraStruXure InRow RP DX」と水冷式の追加ラインアップとなる高発熱対応モデル「同 InRow RP CW」を発表した。同日から出荷を開始する。
APCジャパンでは、ネットワークの信頼性に必須の要素である電源、冷却、管理をラックに統合したソリューション「InfraStruXure」を提供している。今回のInRow RP DX/CWは、このうち冷却用のコンポーネントに位置づけられる、データセンター向けの冷却システムだ。ラックそのものの構造から見直し、ブランクパネルの追加などの簡単な熱対策から本格的な冷却に至るまで、環境に合わせた導入が可能。また、ラックの列(Row)内に設置するモジュール方式を採用しているのが大きな特徴となる。
水冷式のInRow RP CWでは、可変速ファンを3基搭載。サーバーなどから排出される熱せられた空気を冷媒方式の熱交換機により効率的に処理をすることができる。一方の空冷式のInRow RP DXでは可変速ファンを2基搭載する。負荷に応じてファンの速度を変化させることで運用コストの削減を図っている。
これまでAPCジャパンが提供する冷却システムには、水冷式のものしかラインアップされていなかった。今回、空冷式のInRow RP DXを発表したことで、「データセンターに水を持ち込むことを嫌うユーザーにも、最適な冷却システムを提供することが可能になる」(商品企画部 担当部長の佐志田伸夫氏)という。
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InfraStruXure InRow RP DX/CW概要
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3台のラックのうち、真ん中の1台が空冷式のInfraStruXure InRow RP DX
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空冷式では2基の可変速ファンを搭載する
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また佐志田伸夫氏によると、「従来、ラック1台あたりの消費電力量は0.5~2.0KW程度とされていたが、最近の構成例では5~30KWに達することも珍しくない。こうした発熱量に対しては部屋全体を冷却するソリューションでは対応しきれない」という。さらに床下から空気を吹き上げて部屋全体を冷却する従来のソリューションでは、室内に対流が生じてしまい、ホットアイル(ラック後部の熱い空間)とコールドアイル(冷却された空間)が混合。これが温度環境を乱し、冷却にむだな電力消費を発生させる要因となっていたという。対して、InRow RP DXおよびInRow RP CWでは、「ラック列単位で冷却することで空気が平行に流れるため、対流が発生することもなく、効率的に室内を冷却できる」とのことだ。
価格は、InRow RP DX、InRow RP CWともに330~480万円ほどになる見込み。APCジャパンでは、初年度30台以上の販売をめざす。
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従来の部屋単位の冷却では、熱対流が発生し、室内の冷やされた空気を熱い空気が混ざり合ってしまっていた
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APCジャパンの冷却システムではラック列単位での冷却を実現。対流が発生しないため効率的に冷却することができる
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■ URL
エーピーシー・ジャパン株式会社
http://www.apc.com/jp/
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