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日立、重要なデータを長期保管するコンテンツアーカイブ向けストレージ


Hitachi Content Archive Platform
 株式会社日立製作所(以下、日立)は5月30日、コンテンツアーカイブ向けのストレージアプライアンス「Hitachi Content Archive Platform(以下、HCAP)」を発表した。併せてデータアーカイブを支援する各種ソリューションも提供を開始し、コンテンツアーカイブ市場に本格参入していく。

 日立では5月15日に、顧客自身が複雑なシステム構成を意識しなくてもストレージ資産の最適な活用を実現するという新ストレージソリューションコンセプト「Service Oriented Storage Solutions」を策定し、それに基づく第1弾目の製品としてディスクアレイサブシステム「Hitachi Universal Storage Pratform V」を発表している。

 HCAPは、同コンセプトに基づく第2弾目の製品となる、メールや契約書、公的文書、図面などを長期保管するコンテンツアーカイブ用途のストレージアプライアンス製品。膨大なデータのアーカイブと、多様な形式のコンテンツに対する全文検索を可能にする。ファイル単位のデータ改ざん機能とデジタル署名を組み合わせることで、原本が改ざんされていないことを保証するとともに、暗号化によりコンテンツを保護する機能も備える。

 障害対策としては、複数のノードからなるクラスタ構成やRAID 6に対応。ノード障害時やディスクアレイの内蔵HDDが2台故障した場合でもデータアクセスが行える可用性を実現した。スケーラビリティ設計も特徴の1つで、複数のストレージを論理的に単一ファイルシステムと見せかける「グローバルネームスペース機能」により、必要なときに簡単にストレージ容量を拡張することが可能。標準で11~412TB、最大で1.3PBまで増やすことができる。

 価格は、シングルノード構成で1280万4120円から、クラスタノード構成で2929万5000円から。それぞれ2007年8月下旬、10月下旬から出荷を開始する。

 併せて提供するデータアーカイブソリューションとしては、メールデータのアーカイブ環境の構築を行う「Hitachi E-mail Data Archive service」、SAP ERPデータのアーカイブ環境の構築を行う「同 SAP Data Archive service」、文書データのアーカイブ環境の構築を行う「同 Document Archive service」を提供。価格はいずれも個別見積もり。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/05/0530a.html

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  ・ 日立、物理容量よりも大きなボリュームを仮想的に割り当てられるストレージ(2007/05/15)


( 川島 弘之 )
2007/05/30 12:28

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