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日本HP、ディスクドライブ故障への対応を強化したディスクアレイ新製品


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は7月2日、ミッドレンジのディスクアレイストレージ製品群「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array(以下、EVA)ファミリ」のラインアップを一新すると発表した。新モデルとして「EVA 8100/6100/4100」の販売を同日から開始する。

 EVAは、独自の仮想化技術により、運用中にボリューム容量の拡張が可能なディスクアレイストレージ製品。RAIDボリュームの再構築、各ディスクへの負荷分散を自動化することで、パフォーマンスを向上させているほか、電源など各構成要素の二重化により高い可用性も実現している。6月29日に発表された障害情報を自動で日本HPに通知する「HP通報サービス」にも対応する。

 今回の新製品では、障害への対応を強化。従来のEVAでは、ディスクドライブ障害に対する技術として、コントローラからディスクドライブの切り離し制御を行っていたが、新製品ではCTS(カットスルースイッチ)をディスクエンクロージャに搭載。これにより、ほかのディスクドライブに影響を与えずに、障害を起こしたディスクドライブをハード的に切り離すことが可能になった。このため業務継続性を維持しつつ、より迅速に対応することができるようになるという。

 またコントローラのチップを改良し、約20%の性能向上を実現した。特に、小規模ブロックのデータ処理効率が向上するとのこと。

 管理ソフトウェアも併せてバージョンアップ。EVAには、包括的な管理ソフト「HP StorageWorks Command View EVA」、ローカル複製ボリュームの作成、管理、設定を行う「同 Business Copy EVA」、リモート複製ボリュームを管理する「同 Continuous Access EVA」、Business Copy EVAとContinuous Access EVAを制御する「Replication Solutions Manager(RSM)」の4つのソフトが存在する。バージョンアップにより、これらの連携・機能強化が図られた。

 具体的には、RSMとCommand View EVAのシングルサインオンを実現したほか、Business Copy EVAの操作性を向上、さらにContinuous Access EVAに差分同期が可能なスナップショット機能「MirrorClone」が追加された。

 価格は、EVA8100が1312万5000円、EVA6100が678万3000円、EVA4100が363万3000円。出荷時期は7月下旬から。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2007/fy07-123.html

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  ・ 日本HPのサーバーやストレージ製品の障害を自動通報する新サービス(2007/06/29)


( 川島 弘之 )
2007/07/02 12:41

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